#797 めん類生産量の推移と新製品「早ゆで讃岐うどん」のご紹介

めん類生産量の推移(食品受給研究センター調)をグラフにしてみたので、ご紹介します。ここではめん類を、①生めん類、②乾めん類、③即席めん類、④マカロニめ類に分類しています。数字はすべて小麦粉使用量換算(単位:トン)です。「生めん類」には、冷凍めん、チルドめんなどが含まれます。

コロナ禍に入ったのは2020年春です。よって2020年の前年比102.8%の伸びは、巣ごもり需要によるものです。ただその伸びは種別によりまちまちです。出荷量で一番伸びたのは生麺(前年比104.6%)ですが、やはり手っ取り早く調理できる利便性が支持されたようです。一方、利便性ではトップの即席麺は意外にも97.5%と減少していますが、需要の一部が生麺に流れたのかもしれません。

また乾麺類とマカロニ類は、母数が小さいのでグラフからはよくわかりませんが、前年対比でそれぞれ105.6%、105.7%と、生麺類以上の伸びを示しています。マカロニ類は、4種の中で一番少ないように見えますが、実際はそうではありません。実は、国内生産量相当もしくはそれ以上が製品として輸入されているので(#776)、実際の国内需要はこの2倍以上となります。

ところで麺類の一人前というのは、小麦粉換算でいうと、70~80g辺りを基準にしているようです。もちろん1袋のうどんを調理してお腹が一杯になることはありませんが、仮に1人前は80gとしてみます。すると2020年需要で換算すると、生麺(93億食)、乾麺(25億食)、即席麺(51億食)、マカロニ(21億食)の合計190億食となります。つまり国民一人当たり、2日に1回は何らかの麺を食していることになります。うどん県では、昼食がうどんとなることが多いので、麺食比率はさらに高くなります。

チルドうどんといえば1袋大抵200gですが、これに含まれる小麦粉量には幅があります。というのは、うどんをゆでる時間が長くなるほど水分を吸収して重くなるからです。その昔、あるゆで麺屋のおっちゃんの言葉が思いだされます。おっちゃん曰く「スーパーは値切るし、うどん粉は高いやろ。ほんだらあまり値切るバイヤーにはなあ、ゆで時間を長うして歩留まりを上げるんや」っと。「ふむふむ、なるほど」と聞いて納得しましたが、後で考えると、それだけ燃料費もかかるので、どれだけコストダウンになったかは不明です。

ゆで麺メーカーは、「規模の経済」が優先されるせいか、うどん県でも規模の小さなメーカーはほとんど見かけなくなりました。以前は、どこのスーパーにも、「せいろ」もしくは「もろぶた」をいう正方形の容器にうどん玉をそのまま並べて販売していましたが、食品衛生基準が厳しくなり、今ではすっかり見かけなくなりました(持続可能な経済には、このような方法が有効だと思いますが)。

さてここからは弊社PRになります。弊社では小麦粉だけでなく、その加工製品である乾麺も製造しています。乾麺は日本伝統の保存姓に優れた麺ですが、ゆで時間の長さが問題点として指摘されることがあります。そこで今回は「ゆで時間3分」を目指した、「早ゆで讃岐うどん」を製品化しました。これは製造時の麺厚をできるだけ薄くすることで、ゆで時間短縮を実現しました。使用小麦粉は、香川県がうどん専用に開発した「さぬきの夢」100%使用です。

一般にゆで時間は、ゆで湯の量や火力にも影響されますが、とりあえず「釜あげ」もしくは「釜ぬき」であれば、目的は達成されたと考えています。具体的な調理方法については、下図イラストもご参考にしてください。


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