#722 SDGs(持続可能な開発目標)

うどん県では、新型コロナ感染者数0の日々がしばらく続いていましたが、7月10日には81日ぶりの29人目、そして昨日(7月13日)には、30人目が確認されました。どちらも現在のところ、感染源が特定できず、市中感染が全国的に拡がってきているようで心配です。皆さんもどうかお気をつけください。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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みなさん「サステイナブル (sustainable)」という言葉を聞いたことありますか?「持続可能とか、環境破壊をせずに維持・継続できる」といった意味らしいです。この言葉が最初登場したのは、1987年に国連の「環境と開発に関する世界委員会」が公表した報告書「われら共有の未来」においてでした。それから時が経ち2015年9月の国連サミットにおける「持続可能な開発のための2030アジェンダ」においてSDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)が掲げられました。この目標には17の項目があり、貧困や飢餓、経済やジェンダーまで幅広い課題に対応しています。

普段はこのようなテーマには無頓着な私ですが、最近あることでグッと意識するようになりました。それは7月1日から始まった買い物用レジ袋の有料化です。これまではスーパーで時々利用していたエコバッグですが、これからはコンビニをはじめ、あらゆる店舗でお世話になります。聞いた話ですが、あるスーパーではレジ袋を有料化したところ、レジ袋利用者が1割に激減したそうです。これまで無意識に利用していたレジ袋ですが、有料化による影響の大きさにびっくりです。そしてこれはレジ袋数円を節約目的よりも、持続可能な社会への意識の現れであると思っています。しかしまだ慣れていないせいか、いざレジ袋なし生活を始めると、突発的な買い物が意外と多いからか、とても不便に感じます。小さなものなら鞄に入りますが、大きい荷物は人目が気になり、ついレジ袋をお願いしてしまいます。

こういう不便さを何度か経験すると、今度はついついネット通販を利用したりします。すると毎回立派な段ボールに入った商品が届きます。大きな箱を開けると、中には小さな商品と沢山の緩衝材が入っていることもあり、少し考え込んでしまいます。「たったこれ一つのために?!」と思うことも少なくありません。段ボールは、再利用されると分かっていても、大量に届くダンボールを前に、いったい本当に「サステイナブル」な生活ができるのか、ちょっと心配になります。今回のレジ袋有料化をきっかけに、多くの人がサステイナブル やSDGsという言葉に関心をもち、行動するようになれば良いですね。

レジ袋がなかった時代、といってもほんの数十年前までは、新聞紙や竹皮が使用されていました。時代劇に登場するおにぎりを包んでいるものが竹皮です。これは筍(たけのこ)を包んでいる鱗状の皮が、成長するにつれて剥がれて落ちたものです。うどん県では、その昔、うどん屋さん(といっても昔は、小さな製麺所ですが)にいくと、うどん玉を新聞紙に包んでくれました。つまり昔は、どこでもサステイナブルな生活を送っていたのです。

聞いた話ですが、以前うどん県のあるうどん屋さんが、スーパーの店頭で、ものぶたに入れたうどん玉を販売しようとしたところ、保健所から待ったがかかりました。「個包装になっていないので、食品衛生上問題である」というのが不許可の理由でした。食品の安全安心は、重要な問題ですが、何でもかんでも過剰に反応してしまうと、家庭ごみが増えるばかりです。SDGsな時代を迎え、私も個人でできることから始めようと思います。