#697 2020年迎春

旧年中はお世話になりました。

本年もどうかよろしくお願い申しあげます。

うどん県のそばは、東京の更科そばや薮そばとは異なる、いわゆる田舎そばです。小麦粉とそば粉の黄金比は、7:3と小麦粉の方が断然多く、太い麺なので、正確には「そば」というよりも「そばうどん」とよぶべきかもしれません。ただこのそばは、それなりに旨く、我が家では年末から正月にかけては、毎晩ひたすらこのそばを食べ続けます。さぬきの随筆家・故山田竹系先生は、その著「随筆・さぬきうどん」の中で次のように述べています。

“「うどんは打ちたて、そばは宵ごし」というのは、ただしさぬきだけの言葉である。関東では、むろんそばも打ちだちで、打ってから三時間もしたら食べられるものではないということになっている。しかし、このさぬきの宵ごしそばは、いわれてみると、なかなかうまい。昨日打ったそばは、もうかたくなって、ピンピンしている。それを熱い湯でぬくめて、少しから目にしょうゆを入れ、油あげなどで、グツグツと煮て、細く切ったユズの皮なんかをふりかけて食べる山家のそばは、まこと郷愁をそそるおふくろの味である。あの、冷たく重い東京のそばのうまさとは対照的である。”

2019.12.30

 

 

 

 

 

 

 

2019.12.31

 

 

 

 

 

 

 

2020.1.1

 

 

 

 

 

 

 

2020.1.2