#698 オリンピックと年賀状@2020

今年もこれまでのところ「さぬきの夢」は順調に生育しています。さて今回、「さぬきの夢」の一層の普及促進のために、「さぬきの夢」製麺講習会を3月13日に開催いたします。ご希望の方は、奮ってご参加ください(詳細は弊社WEBサイト)。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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明けましておめでとうございます。今年も拙いイラストではありますが、懲りずにアップさせていただきますので、よろしくお願いいたします。尚、私事ですが昨年末、ペンタブレット、通称ペンタブを導入しました。これでタッチペンを使いタッチパネルに直接描画が可能になりました。従来は、まず紙上にペンで描き、それをスキャナーで取り込んでいたので、かなりの進歩です。イラストをよく見ると、ペンタブ使用かどうかが、わかると思います。

さて今年は、2020年。今更ながら、月並みですが月日の流れの早さに驚きを隠せません。2000年になった時のことは、子供ながらに割と鮮明に覚えていて、「凄い節目の年に生きているなあ」と感じ入った記憶があります。今年は自国でオリンピックが開催される記念すべき年です。夏には国内外からたくさんの人々が、開催地の東京に押し寄せると思うと、ついつい身構えてしまいます。聞くところによると、ホテルはすでに予約で一杯なので、夏場の東京出張を控えるケースが相次いでいるようです。

今回は千載一遇のチャンス、私も生でオリンピックを観てみたいと思ったのもつかの間、面倒臭がってチケット抽選に応募すらしませんでした。また当初はマラソンコースが都内の予定だったので、出勤前に早めに街に繰り出したら遠目でも観られるかも知れないと、淡い期待を抱いていましたが、なんと突然北海道に変わり、がっかりしました。私の周囲では多くの人がチケット抽選に応募しており、その何人かはちゃんと当選し、オリンピック観戦が約束されています。「やはりトライはすべきだったか…」と悔やんでも後の祭りです。

そんななか、目を疑ったのが、今年の年賀状お年玉景品。みなさん何かご存知ですか?あろうことか特等が、なんと今では予約がほぼ不可能とされているオリンピックのチケットなのでございます。しかも旅費(交通費、宿泊費)に充当できる旅行券付きの賞品であります。これまで景品なんか気にしたことがなかったのですが、こればかりは誰が当たっても感激するはずです。JPさんももっと大々的に、この景品の存在を周知していれば、年賀状も販売目標を大きく上回っていたかもしれません。

そして私の年賀状事情はと言うと、今年届いたのはたったの2枚、友人と祖父からでした。しかもその2枚のお返事もラインで済ませてしまい、自分の行動を深く反省しています。小さい頃は何枚貰えるかワクワクして毎朝率先してポストを確認していたのに、なんという変わりようでしょうか。ただ自分の行動を弁護するわけではありませんが、世の中、虚礼廃止の影響で、年賀状をやめるケースが増えているのも事実です。

宛名も文面も全て印刷された年賀状を受け取っても、あまり感激はしません。また一度切りのイベントや研修旅行でお世話になった方に、つい挨拶のつもりで賀状を送ることもあります。するとそれ以後、お会いする機会がなくても、お互い延々と賀状を交換する羽目になり、やめるきっかけが見つかりません。

年末に帰省した際、祖父の家に遊びに行きました。祖父のパソコンには年賀状ソフトが入っていて、それで住所録を管理しています。祖父から、その住所録をグループ毎に管理したいとの質問を受け、試行錯誤したものの、結局改善することができず、役立たずの孫でした。ただ祖父の手元には親戚、孫、昔の仕事仲間というグループ毎に、たくさんの人の名前がありました。退職してからかなりの時間が経過しているにも関わらず、昔の仕事仲間との交流をうかがい知ることができました。そしてそこでは賀状が、重要なコミュニケーションツールとして健在であることを再確認しました。