#306 オススメのサイクリングコース・・・その③

実際はもう少し楽しそうにこいでいます!

実際はもう少し楽しそうにこいでいます!

【地点⑧】
ここは瀬戸内海を一望できる展望台があり、この近辺では最高の休憩スポットです。ここにはかつて坂出市運営の「白峰パークセンター」があり、瀬戸内海を一望しながら、讃岐うどんと讃岐押し寿司に舌鼓を打つことができました。しかもビールも飲めたので個人的には☆☆☆☆☆でしたが、現在は財政難のために閉鎖されてしまい、ご覧のようにみすぼらしい姿になりとっても残念です。こういう風光明媚で讃岐の名産を堪能できる立地条件に恵まれたところは、なかなかないので何とか再開してほしいところです。

若い頃は、時候の良い頃を見計らって、ふもとの①からここまで、タイムアタックをしましたが、最近はたどり着くのが精一杯で、一切そのような気は起こりません。また以前は、途中で抜かれるのは、競輪選手(時々ここで練習しています)が多かったですけど、最近はほとんどのサイクリストに追い越されているような気がします。笑顔で挨拶を交わすものの、内心忸怩たるものがあります。

ここから400m程、東に入ると四国八十八ヶ所巡りの81番札所・白峯寺(しらみねじ)があります。私たちは「白峰」と書く方が馴染みがありますが、お寺は「白峯寺」と書きます。どっちでもよさそうなものですが、同じ「白みね」でもお寺の方は白峯寺、一方神社の方は白峰宮と書きます。一説によると、高松藩主・松平頼重はどっちがどっちか紛らわしいので、ふもとにある方を「白峰」、山にある方を「白峯」と区別したとあります。しかしそうなると、白峰山は白峯山と表記される方が自然だと思いますが、どうしてこうなったのか、松平頼重氏に聞きたいところです。

昔は、初詣となるとふもとからの自動車が数珠つなぎとなり、よく渋滞を起こしましたが、今は入り口までスイスイと入れます。春秋の行楽シーズンになると、マイカーやバスが沢山乗り入れますが、最近は歩き遍路の姿もよく見かけるようになりました。ここからは、82番札所根来寺へ抜ける遍路道があり、反対側の県道までは約50分です。この遍路道は山の中を通っているので、自動車の騒音など一切無縁の、絶好のハイキングコースです。

白峰展望台

白峰展望台

かつての白峰パークセンター

かつての白峰パークセンター

ここから東へ入ると81番j札所・白峯寺

ここから東へ入ると81番j札所・白峯寺

白峯寺入り口。ここから右は、遍路道。

白峯寺入り口。ここから右は、遍路道。

 

【地点⑨】 
ここにはかんぽの宿・坂出があります。もし坂出にお泊りなら、駅周辺のホテルは便利ですけど、静かなところがご希望ならばこちらがオススメです。眺望は素晴らしく、白峯寺まではウォーキングは、早朝の散歩に持ってこいです。そう言えばここは何年か前に温泉を掘りました。名前も当然、白峰温泉といいます。わざわざこんな山頂から温泉を掘るのは、非効率ではないかと思いますが、聞くところによると温泉というのは、地中深く1000mも2000mも掘るので、地上部分200~300mは大した問題じゃないのかも知れません。

崇徳天皇・白峯陵は、保元の乱に敗れ、坂出に流された崇徳天皇を祀っている御陵です。天皇家の御陵といえば、普通は京都や奈良など当時の都の近くに造られているものですが、都から遠く離れた所に造られているのは、下関の安徳天皇陵と淡路島の淳仁天皇陵、そしてここ白峯陵だけだそうです。崇徳天皇はさぞかし淋しい思いをされたと、記録に残っています。地元で生まれ育つと、讃岐の地は、のんびりしていて住みやすいところですが、都落ちするとやはりショックが大きいのでしょう。

かんぽの宿・坂出

かんぽの宿・坂出

坂出にお泊りの際は、是非どうぞ

坂出にお泊りの際は、是非どうぞ

 

【地点⑩】 
⑨から⑩は一直線の登り、傾斜8%とこのコース一番の急坂なので、ここではギアを2段落とします。逆に、下りは放っておいてもスピードがでるので、眼下の瀬戸内海に飛び込みそうな感覚です。よく「ええ齢して、一体いつまで自転車、こぐんな?」と聞かれますが、「昨日できたことは今日もできる。今日できることは明日もできるだろう」という妙な信念(?)を拠り所にこいでいます。先日、明らかに自分よりかなり年配と思えるおじさんが、歯を食いしばりながらこの急坂を自転車で登っているのをみかけ、大いに勇気づけられました。みなさんも機会があれば是非一度お試しください。

ゴール下は、下り勾配8%

ゴール下は、下り勾配8%

ここから下ると⑨付近では海に飛び込みそうな感覚に

ここから下ると⑨付近では海に飛び込みそうな感覚に