#305 オススメのサイクリングコース・・・その②

【地点⑤】
ここは最初のヘアピンカーブです。徒歩ならここから左に入り、遍路道を登ることができます。遍路道は、鳥居を抜け、右へUターンした後、500段の階段へと続きます。こんぴらさんの石段は有名ですが、ここの階段も結構登り甲斐があります。この階段は、先程の【地点④】から眺めた崖右側の斜面に位置し、ここを登り切ると崇徳天皇稜・白峰寺は目の前です。

この遍路道は歴史を感じさせる、いい雰囲気の階段ですが、長い間手入れをしていないので、損傷激しくかなりの石段が浮き上がっています。またこの部分は白峰山の北壁にあたるため日当たりが悪く、苔が生えているため、雨天時には滑りやすくなっています。雨降り時はチャリ不可なので、代わりにときどきここをウォーキングしますが、どんなに慣れていても、何度か足を取られた経験があるので、お遍路さんが転倒しないか心配です。何とか早く修復してくれないものかと切望します。

最初のヘアピンカーブ

最初のヘアピンカーブ

左に入ると崇徳天皇陵に続く500段の遍路道

左に入ると崇徳天皇陵に続く500段の遍路道

 

【地点⑥】 
ここまでくると右側(西方向)が一気に開けます。眼下には小山が2つ見えますが、左が雄山、右が雌山。こちらでは専ら「おんやま」、「めんやま」と呼んでいます。さぬき浜街道は、この間の峠を抜け西の宇多津町、丸亀市へと続きます。余談ですが、幼稚園の頃、鉄棒から転落し左腕を骨折しました。そのとき峠の向こう側にあったとなり町の接骨院で治療してもらったので、毎日てくてくと狭い峠道を徒歩で通いました。今は骨折すると必ずギブスで固定しますが、昔は添え木だけでしたので、骨が動いてしまい、完治しても腕は微妙に曲がったままです。現在、ゴルフボールがまっすぐ飛ばないのは、これが原因だと思っています。

香川で生まれ育つと何とも思いませんが、県外から来られた人は、このおむすび山(ポッコリ型の小山)を見て、必ずといっていいほど不思議そうな顔をします。一般に「山」というと◯◯山地とか△△山脈といった、連なった山々を連想するらしく、讃岐平野に点在するこのような独立したポッコリ型の山は異様に映るようです。

さぬき特有のおむすび山。左が雄山、右が雌山。

さぬき特有のおむすび山。左が雄山、右が雌山。

北西は瀬戸内海

北西は瀬戸内海

 

【地点⑦】 
ここからは坂出の市街地が一望でき、左には同じくポッコリ型の飯野山(いいのやま)、通称讃岐富士が見えます。日本には◯◯富士と名のついた山がごまんとありますが、この讃岐富士もなかなか均整のとれた綺麗な山です。この讃岐富士は、いかにもさぬきを連想させるというので、映画「UDON」のロケ地は、この飯野山が借景として映えるところが選定されました。ロケ地の讃岐富士は、西側から撮ったものですが、この白峰山側(北東)からは、ここがベストショットの一つだと、勝手に思っています。

ところ讃岐うどんブームは、で高速1000円乗り放題がこの3月で終了したこともあって、大分落ち着いてきました。今回のうどんブームは2003年がピークで、この年は香川県におけるうどんの生産量が前年対比で20%アップ、また首都圏にセルフのうどん店を店舗展開するなど、今振り返ってもすごい年でした(#088)。そして映画「UDON」が公開されたのが2006年でしたので、その後のブームを持続させた、というかほぼ定着させたという点で、この映画の貢献度はかなりのものがあります。

余談ですが、その前のうどんブームは、瀬戸大橋が開通した年、つまり架橋博のあった1988年(S63)でした。このときはサービスエリアのお土産うどんが飛ぶように売れ、それで社屋を新築した会社がいくつもあったと聞いています。またうどん店も大繁盛でしたが、このとき主役は伝統的なフルサービスのうどん店でした。ところが今回の主役は◯◯製麺所とか、セルフ△△うどんなど、かなり内容が異なっています。これもバブル(死語?)が弾けた後、低予算でレジャーを楽しみたいというニーズを捉えた結果でしょうか。

白峰山から見る讃岐富士

白峰山から見る讃岐富士

西側は坂出市街

西側は坂出市街