#856 うどん店に対するコロナの影響アンケート@2022年7月

前回同様、さぬきうどん研究会会報・さぬきうどん第39号から「県内うどん店における新型コロナウイルス感染症の影響についてのアンケート調査(さぬきうどん研究会会長・諏訪輝生、同副会長・多田伸司著)について、かいつまんで(というか独断で)説明します。

調査の目的は、コロナ禍によりうどん県のうどん店がどれだけ影響を受けたのかを知るためです(2022年7月実施)。うどん県のほぼ全店にあたる546店舗へアンケートを郵送し、71店舗から回答を得ました(回収率13.0%)。アンケートは全15問、Q1~Q5(コロナ前、2019年)、Q6~Q9(コロナ行動制限期、2020~2021年)、Q10~Q15(制限緩和期、2022年)の3期間について調査です。ここでは15問中10問の結果について紹介しますので、うどん県のうどん事情も併せてご理解いただければ幸甚です。

【1.コロナ禍前、2019年】
1日当たりの平均来客数は、50~99人が最も多く、県外客の方が多いお店は、22.1%、つまりうどんツアー客のターゲットになりそうなお店は、5店に1店くらいの勘定になります。コロナ禍前のかけうどんの平均価格は、277円。セルフ店ならもう少し低価格ですが、一般店も含めての平均価格だとこのくらいになります。一杯500円のうどんであれば美味しい出汁が提供できますが、うどん県のうどんはとにかく廉価なので、その限られたコストの中で、いかにコスパの高い出汁を提供できるかが、お店の評判を大きく左右します。

 

【2.コロナ行動制限期、2020~2021年】
コロナ禍では客が大きく減った(36.8%)と減った(38.2%)を合わせると75.0%、つまり4店に3店が大きく影響を受けたことになります。また県内客が50%未満の店、つまり県外客の方が多いお店は、15.9%(5.8%+10.1%)なのでコロナ禍前より6%程度の減少。また売上については大きく影響を受け、大幅減少(半分以上の減少)17.9%と大きく減少(約3割程度)35.8%を併せると53.7%となり、半分以上のお店が売上大幅減となっています。

【3.制限緩和期、2022年7月】
2022年7月時点での来客数は、コロナ禍前の水準に戻ったうどん店は23.5%(=20.6+2.9)なので4店に1店の割合で元の水準に戻ったことになります。また売上については、元の水準に戻ったうどん店は、17.9%(=13.4+4.5)なので、80%以上のお店がまだ元に戻ってないことになります。またコロナ禍により閉店したお店は含まれていないので、影響はもっと大きかったと言えます。

またかけうどんの平均価格は、300円なのでコロナ禍前より23円ほどアップしていますが、昨年からの諸経費の高騰(小麦粉、食用油等の食材、包材、エネルギー価格)などはまだ加味されていませんので、今後更なる値上げが予想されます。2019年と2022年とのうどん価格比較は、下図をご参照ください。

現在はこのアンケート調査から10ヶ月程過ぎていますので、状況はかなり改善されています。特にこれからGWを迎え、コロナも5類に引き下げられますので、コロナ禍前の状態に戻るのはもうすぐです。また是非うどんツアーにお越しください。