#301 うどんファンタジスタ2011(udon fantasista 2011) 

うどん繋がりの知り合いから入ってきた情報によれば、10月25~30日の期間、東京で「うどんファンタジスタ2011」なるイベントがあるので、ご紹介いたします。詳細は、uf2011のサイトをご覧いただくとして、簡単に言うと全国の腕に自信のあるうどん屋さんが、一堂に会し、日本各地の特徴あるうどんを東京の皆さんに味わっていただきましょう、という催しです。これら選びぬかれたうどん屋さんの選考過程は不明ではありますが、それぞれ各地では名だたるうどん屋なので、その品質には間違いないと思います。

ところでこの聞きなれない「ファンタジスタ」なる言葉は、何を意味するかと思ったら、ファンタジーには関係なく、また清涼飲料水の名前でもなく、イタリア語で「優れた技術や創造性に富んだ人」を意味するそうです。つまりここに日替わり登場するうどん屋さんたちは、独創的な技術とこだわりを持って、うどんの新しい世界を見せてくれるに違いありません(?)。実際、今回のuf2011に登場する多くの方々を存じ上げていますが、彼らは確かに個性的です。以下例によって独断ではありますが、簡単に分かる範囲で補足いたします。

【開催場所:むさしのエン座】 
開催場所となる練馬区のふるさと文化館(#231)は、西武池袋線の石神井公園駅から徒歩10分のところにあります。昨年4月(2010.4)にオープンしたばかりで、ここでは練馬区が所有する歴史的お値打ち品を展示し、練馬区の歴史や伝統文化、そして自然を学び、更には多目的会議室も兼ね備えた、言ってみれば情報発信型の新しい博物館です。むさしのエン座は、それまで近くで営業していましたが、開館と同時にこちらに引っ越してきました。2007年9月に開店5周年を迎え(#101)、現在10年目に入ったところ。うどん屋として丁度脂がのってきたところです。

①10月25日(火)  <香川>純手打うどん よしや 
ここは、機械を一切使わない、さぬきでは珍しい純手打ちのうどん店です。セルフ店が林立するさぬきでは、価格競争も熾烈で、純手打ちは難しいところですが、大将は頑張っています。もちろんうどんは一口噛んだだけで手打ちとわかります。エン座の大将曰く、「よしやはさぬきうどん界、若手のホープやで」っと。

②10月26日(水)  <東京>村山満月うどん
こちらはまだお邪魔したことがないので、上京の折に是非挑戦したいと思います。

③10月27日(木)  <京都>竹松うどん店
何を隠そう、ここの大将は、さすらいのうどん職人、竹原友徳さん(#108)。2年間の日本一周うどん武者修業の旅を終え、昨年の10月に念願のうどん店をオープンしました。うどんも手作り、お店も手作りです。

④10月28日(金)  <宮崎>にし平(べい)&ふなや
宮崎でうどん店を経営されているふなやさんは、さぬきうどんツアーがご縁で知り合いになりました。今度心機一転、新店舗での業を始めました、とのハガキをいただきました。

 

⑤10月29日(土)  <大阪>情熱うどん 讃州
ここは大阪のうどん仲間が何度か連れていってくれたお店です。名前の通り、うどんへの熱い思いをもった大将です。

⑥10月30日(日)  <徳島>うどん工房 名麺堂
讃岐ではなく徳島市内でのうどん屋さんですが、さぬき以上にさぬきらしいうどんが味わえるうどん屋さんです。大将は泉 衛(いずみまもる)氏ですが、このまもる氏は何を隠そう、武蔵野うどん巡礼(#132)にいったとき、名店・さわだのざるうどんにびっくりした、まもるちゃんです。

⑦10月30日(日)  手打ちうどん教室 
千秋楽には、名麺堂さんのうどんだけでなく、うどん研究家蓮見壽氏(はすみひさし)と香川大学名誉教授・三木英三氏(#142)による手打ちうどん教室もあります。うどん博士は2009年3月に惜しまれながら退官されましたが(#179)、いまだに独自のうどんリサーチ(というか単なるうどんツアー?)を続けられています。今回は蓮見氏によるうどん教室の合間に(生地熟成中)、うどんの特別講義をしてくれる予定で、私も最終日には是非参加するつもりです。ご近所の方は是非、お誘い合わせの上ご参集くださいませ。