#858 面倒なパスポート申請

コロナも5類に移行し、うどん県も徐々に活気が戻ってきました。地元新聞によるとGWの人では通常の7割程度ということでしたが、うどん店の大将によるとほぼ9割方は戻ってきたようです。実際うどん店の行列の長さは、ほぼ通常レベルに見え、あるうどん店は駐車場までに1時間、更に駐車場からお席まで1時間という盛況ぶりでした。さてイラスト担当者の新着情報をお届けします。
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やっとというか、とうとうと言うべきか5月8日から新型コロナの感染症上の位置づけが5類に移行しました。思えば2020年1月20日に横浜港を出港したダイヤモンド・プリンセス号の乗客が、 1月25日に香港で下船し、2月1日にコロナに感染していることが判明して以来、実に3年数ヶ月振りの「ほぼほぼ日常生活」が戻りました。皆さん待ってましたと言わんばかりに、GWには全国各地の観光地には人がどっとくりだしました。一方、私はというと、5月末にシンガポールへ友人の結婚式に出席するため、ゴールデンウィーク中日の5/1にパスポート申請へ行ってきました。

都内には現在、新宿、池袋、有楽町、立川の計4ヶ所にパスポートセンター(以下PC)があります。平日だったため会社から一番近い有楽町のPCに到着したのは正午頃でした。PCは交通会館という建物の2Fにありますが、交通会館に入るや否や、階段に沿って地下から行列が続いているではありませんか。先ず申請書と証明写真を撮るため2Fに行くと、この大行列は案の定、PCに向かっているわけですが、実はこれは整理券を貰うための列でした。

流れとしては、①必要書類を揃えて受付へ→②問題なければ整理券を貰える→③番号が呼ばれたら正式に申請受付、となります。申請書をあっという間に記入し、辺りを見ると、2階にはそこら中に証明写真のお店があります。どのお店も客引きというか呼び込み人が大声で客を勧誘し、館内はまるでスーパーマーケットの雰囲気です。私も適当にお店を選び、1分ほどで撮影は終了。お会計を済ませると「行列に並んでいたら、出番が近づく頃に現像した写真を持っていきます」と案内されました。なるほど、この行列を前提に、お店のシステムは成り立っているのです。

階段を降りていくと、列の最後尾はなんと地下3Fにまで達しています。中にはこの長蛇の列にくじけて「別に今日じゃなくてもいいし・・・」といって引き返す人や「このご時世に何でこんなに並ばせるんだ。余りに手際が悪い」などとスタッフさんに噛み付く人もいました。私もそういう気持ちはよくわかるのですが、今日という日を逃すと後がないので、じっと我慢して待つことにしました。そして待つこと1時間半、ついに自分の番となり、ようやく整理券を貰うことができました。

コロナ禍が明けたせいか、PCはテーマパーク並の混雑です。4ヶ所のPCの混み具合や現在何番の整理番号が呼ばれているかはネットで確認できることがせめてもの救いで、私の番号が呼ばれるまでには、まだ130人待ちでした。そこで一旦会社に戻り、業務をこなしながら、サイトを更新して残り人数を確認します。そして更に1時間半後、PCに戻った私はようやく申請受付を完了することができました。マイナンバーカードも普及が進み、便利な世の中になっているのはずなのに、なぜここまで行列に並ばなければいけないのか理解できません。「業務のDXはどうなっているんだ?」と思わず愚痴の一つも言いたくなりました。10年後の更新時には、オンラインでスイスイと更新できることを願うばかりです。