#814 物件探しは難しい

うどん県も昨日梅雨入りし、今朝はいきなりぐずついた天気となりました。昨日の東京での新規感染者は960人に減少し、1000人を下回るのは1月11日以来、なんと5ヶ月振りです。そろそろうどん店にも以前の活気が戻ってほしいところです。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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唐突ですが職場のオフィスが今年の2月に移転しました。以前とほぼ同エリアですが、最寄り駅が少しずれた結果、これまで自宅から電車乗り換え1 回だったのが2回に増えました。フレックス制で自分の仕事状況に応じて出勤時間を決められるので、通勤ラッシュに被ることはない恵まれた環境ではありますが、片道 1 時間弱の通勤には慣れません。そこで引っ越しを固く決意して、3月、4月は特に熱量を持って物件探しを行いました。

今の自宅は大学3年生から、ずっと住んでいます。その間、進学、就職、転職と生活環境が三度大きく変わりましたが、いずれも自宅からアクセスが良い場所ばかりで引っ越しを考えることはありませんでした。

今回は、まずネットで物件探しのサイトをチェック。条件を入れて引っ掛かった物件の「問い合わせる」ボタンを押すと、翌日不動産屋さんからすぐに来店案内のメールが飛んできました。すがる思いですぐに予約。1回目の不動産屋さんの担当者は、感じの良い女性でした。物件探しに全く無知の私の相談にも丁寧に応えてくれます。そして私が惹かれた物件もまだ空きがあり、当日すぐに内見可能でしたので、その手配を取ってもらいました。実際見に行ってみると、今住んでいる所よりは都心に近寄る分かなり手狭になるものの、綺麗で周辺環境も住みやすそうでした。セキュリティ面で少し引っかかるものの、担当の方もかなり推してくれ、私は興奮気味にその日のうちに仮契約書にサインして帰ってきました。

しかし一旦家に帰ると興奮が冷め、我に帰ったのか、「まだ1軒しか内見していないのに、もう決めていいのか?」とあまりに早過ぎる決断に突如不安になりました。友人に相談すると「確かに慌てすぎかも、もう少し他物件を見るのもありかも?」とのアドバイス。引越しは、Tシャツを買うみたいにポンポンできるものではありません。翌日は、申し訳なさを全面にだして一旦保留とさせてもらいました。

その後、同じ不動産屋さんにまた気になる物件があれば連絡しますと言ったものの、個人的 に再度同じ担当者さんに迷惑をかけるのが申し訳なく、2回目は別の不動産屋さんに行きました。そこでの担当者は、40歳くらいのいかにも営業マンらしい男性でした。こちらの要望は伝えたものの、全ての条件が揃った物件はあるはずもなく、近しい物件を3軒ほど紹介され、すぐに内見の手筈を取る流れとなりました。バタバタと3軒をその日に内見をしたものの、やはりピンと来るものがない旨を伝えると「今住んでいる所の条件が良過ぎるから、引っ越す気ないでしょ!」と言われてしまいました。なんだか私としては珍しく腹が立ってしまい、「引っ越す気なかったらそもそも来ないわよ!」と心の中で叫びながら、二度とこの不動産屋さんのお世話にならないと心に決めました。

戦意喪失の中、翌週また新しい不動産屋さんに挑戦。ここでの担当者は感じの良い女性でした。比較的希望条件を踏まえた物件を紹介してくれ、実際に内見したところネガティブな印象はなかったもののやはり踏み切れずに断ってしまいました。

こうして3回それぞれ違う不動産屋で物件探しにチャレンジし、結局疲労困憊してしまった私は一旦物件探しから離れることにしました。案の定、その後は今の暮らしにどっぷりと浸かり、引っ越しへの熱意はすっかり冷めてしまいました。通勤時間は多少かかるものの、物件探しの悩みからは解放され、ストレスフリーな生活を送っています。そういえば、全くの余談ですが、コロナ禍で居酒屋さんが退店したあとにうどん店が開業するケースが増えていると聞きました。みなさんの近所にはそんなうどん店はありませんか?