#650 年末年始の過ごし方(2019年版)

お正月気分もようやく抜け、2019年も本格的に始まりました。今年は暖冬との予測でしたが、さぬきもここ数日はかなり冷え込んでいます。ところで香川県産小麦「さぬきの夢」を100%通年使用しているうどん店は、「さぬきの夢こだわり店」として定着していますが、今年は更に「さぬきの夢応援店」も加え、「さぬきの夢」の普及を更に拡大する予定です。「さぬきの夢応援店」は、100%運用ではなくブレンドで通年運用しているうどん店です。どうかよろしくお願いいたします。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。

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新たな1年が始まり、シャキッと気を引き締めて頑張ろう!…といつも同じ気持ちで新年を迎えます。しかし今年のお正月休みは、いつもにも増して、地元で怠惰な生活を送った反動か、仕事始めの1週間がとても長く厳しいものに感じられ、リハビリが長引いています。

年末年始といえば我が家の恒例となっている、「ひたすら晩御飯は蕎麦を食べ続けるイベント」が、今年も盛大に敢行されました。毎晩毎晩、同じおそばを口にして、よく飽きないもんだなあと思い、感想を聞いてみると、「シンプルで余計な原材料が入ってないので、素材の味がよくわかる。毎日でも飽きない。」との返答に暫し呆然。ちなみにさぬきの田舎そばは、更科そばとは異なり、つなぎ粉である小麦粉が70%と多く、太いおそばです。噛んだときに、グルテンによるはね返りを感じる少し変わったそばです。

さて、おそばウイークの中で、一日だけそばと一緒に、カニが食卓に並ぶことがありました。世の中、何でもそうですが、カニについても、「カニ大好き派」と「そこそこ派」の2グループに分かれます。後者のグループの言い分は、「旨いけどとにかく処理するのが面倒!」というのが圧倒的に多いようです。そして私はというと、特段カニが好きではないので「そこそこ派」に入るのですが、なんと珍しいことに、自ら役を買って出るほど、実はカニの殻を剥く作業が好きなのです。周囲の人にはなかなか理解されませんが、殻が綺麗に取れて中身がちぎれずに丸々取れたときに、ちょっとした快感を覚えます。

と、カニでお祝いモードも一気に高まり、無事に新年を迎えました。年始には東京でもよく集まる帰省メンバーで、恒例の金刀比羅宮(通称こんぴらさん)へ初詣に行きました。ただし今回は、こんぴらさん周辺の渋滞を避けるために、知恵を絞り、高松琴平電気鉄道㈱(通称ことでん)を利用することにしました。といっても車で移動し、手前駅の無料駐車場に駐車し、そこから電車を利用するだけの話です。でも自分で言うのもなんですが、これはなかなか素晴らしいアイデアでした。

ここで「ことでん」について少し補足いたします。電車といっても、都内を走る電車とはまるっきり異なり、車輛は1~2輛しかないにもかかわらず車内が満員になることは滅多にありません。今回も正月にもかかわらず、車内はゆったりとして、昔ながらの素朴な仕様の黄色い電車は、田園地帯をのんびり走ります。乗車率が低いので、新規車輛の調達は経営上難しく、よってこれは他の地方都市も同様ですが、ことでんの車輛は、他社で使用済となった中古車輛なのです。

しかしこれがなんともレトロで、実に周りの田園風景にマッチしています。ただ途中無人駅があったにもかかわらず、どこの駅でも交通ICカードが使えるようになっていたのには、びっくりしました。この中古車輛とICカードのミスマッチがなんとも言えません。そして今、東京に戻り、再びぎゅうぎゅう詰めの電車で通勤していますが、この違和感もなんともいえません。いずれにしても今年もどうかよろしくお願いいたします。