#638 親知らずの抜歯

先日、あるユーザから「さぬきの夢」を石臼挽きした小麦粉が届いたので、分析してみました。ロール製粉機との違いについて、次回ご報告いたします。さて今回はイラスト担当者による新着情報をお届けします。

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ある朝、起きると口の右奥の歯茎に違和感があったのが事の始まりでした。特に痛みはないのですが、腫れているので、食べ物が喉を通りにくく、また口元のリアクションが取りづらいのです。普段、ついつい歯を強く磨いてしまうクセがあるので、ひょっとしたらそれが原因なら、すぐに治るだろうと思っていました。ところが2日、3日経っても状況は変化せず、痛みは無いものの腫れは続き、さすがに不安が募り始めました。そして脳裏をよぎったのが、「現在生えかけ進行中の親知らずたち ⇒ 歯医者での抜歯」でした。

話は逸れますが、歯医者の記憶といえば小学校以来ありません。あれは確か小学校2年のときでした。自転車に乗れるようになったのが嬉しくて調子にのって飛ばしていると、ブレーキが間に合わず、ガードレールに正面衝突し、前歯が欠けました。ついでに顔面も負傷しましたが、大事に至らず不幸中の幸いでした。そういえば当時の画像があったので、アップしておきます。見るからに痛そうですが、済んでしまったことなので、本人はけろっといています。当時は何が面白かったのか、どの画像もVサインです。

さて原因はほぼほぼ親知らずで確定したので、次は歯医者さん捜しです。近所に知り合いはいないので、やはり頼りになるのはネット情報です。うどんなどのグルメサイトの評価が必ずしも実態に即してないこともあるので、鵜呑みにすることはできませんが、それでも知らない土地柄、頼るのはやはりネット情報です。知らないことがあるとネットで情報を入手し、自己責任でそれを活用するというパターンが定着し、つくづく便利な時代に生まれたものだと実感します。

勿論、親知らずについても自分なりに下調べをしました。親知らずは、奥歯(大臼歯)の最も後ろに位置する歯で、前歯から数えて8番目の歯になります。よって上下左右全てはえると、32本です。生える時期は、10代後半から20代前半なので、私は少し遅い方かもしれません。また「親に知られることなく生えてくる歯」というのが名前の由来だそうで、フムフムと頷きました。英語では分別のつく年頃に生えてくるのでwisdom toothといい、こちらはかっこいい表現です。

親知らずは、最後に生えてくる歯なので、人によっては生えてくるスペースが足りないことがあります。すると斜めになったり、真横になったり、埋まったままになったり、場合によっては逆さになることもあり、きれいに真っ直ぐ生えるケースは少ないと知り、ちょっと怖くなりました。またきれいに生えないことで、不潔になりやすく虫歯になったり、炎症になったりするので、抜歯するケースが多いようです。

さて行くとなったらそこからの行動は早く、ネットで評価の高い歯医者さんを捜しました。診察してくれたので感じの良い女医さんでした。レントゲンの結果は、右側上下はかなり親知らず生えていて、左はまあまあ。歯茎の腫れや違和感はおそらく右側の親不知ということで、比較的まっすぐ生えているけど、他の歯への影響や虫歯を考えると抜いたほうが良いとの見立てでした。すると先生は「試しに今日1本抜いてみる?」と問いかけ、私の心の声は「まさに恐れていた事態が起こった…」と反応しました。しかしもうまな板の上の鯉です。私は意を決して「お願いします」と返事しました。

そこからの治療はあっという間でした。注射で歯茎に麻酔を刺し、表面麻酔を施してもらうと、右上の感覚はほぼありません。先生が「じゃあ抜きます」と言ってから「グリグリ、ガッ!」といったすごい音とともに、2分程度で抜けました。それから2週間ほど後に、続けて右下も抜歯。今ではすっかり元通りになり、おうどんが美味しくなりました。