#602 かおるちゃんのさぬき日記①

f602_4新年早々、さぬきにも寒波が押し寄せ、ここ数日はなんと、氷が張っているではありませんか。そして寒風の中、自転車を漕いでいると、右足小指が痛いので、何かと思ったら、何としもやけでした。みなさんもどうかお気をつけください。さてイラスト担当者からの新着情報をお届けします。
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新年明けましておめでとうございます。私にとって、昨年は学生から社会人へと環境が大きく変化した一年でした。今年は社会人2年目として、より多くの経験を積んでいきたいです。さて、今回も年末年始は帰省して田舎で過ごしましたが、今回は大学時代の友人かおるちゃんが遊びに来るという一大イベントもありました。かおるちゃんは横浜生まれ横浜育ちのバリバリ浜っ子ですが、何を思ったか以前からずっと「香川に行きたい、行きたい」と言い続けていました。

しかし社会人となりウェディング会場での映像制作の仕事を始めると、私とは休みのタイミングがなかなか合いません。ウェディング関連の仕事なので、土日休日が特に忙しいのです。でもかおるちゃんは今のお仕事が充実しているみたいで、いつ会っても生き生きとまた楽しそうにしています。そして今回、念願叶ってとうとう四国の地を踏むことになりました。四国で生まれ育った私は、何とも思いませんが、東京から見ると四国は新幹線も通っていない最果ての地のように映ると仰る方もいます。

実はかおるちゃんが、香川、もとい讃岐に来たいのには理由があります。そうです、何を隠そう、かおるちゃんは大のうどん好きなのです。私の長年の香川県PRが功を奏したかどうかはわかりませんが、うどんへの愛情は香川県民を超えるものがあります。東京で開催されるうどんイベントは、よく一緒に行ったし、朝食は普通にうどんをすする、といったことも朝飯前(?)だからです。

f602_3当初の予定では、かおるちゃんは、私より1日前乗りして岡山の倉敷美観地区を回った後一泊し、翌日は予てから楽しみにしていた香川県の豊島と直島の旅を堪能した後、私と合流するはずでした。前乗り後は、逐次LINEが入りっぱなしで、その興奮が手に取るようでした。しかし事態は翌日、一変します。まず岡山から香川に渡るマリンライナー(瀬戸大橋を通る)を1便逃したことが、悪夢の始まりでした。「こりゃ、いかん」と急遽、バスに変更し香川上陸を図るものの、当然バスは電車よりも遅く、結局予定の豊島行きのフェリーを逃します。

そこで再度予定を変更して、直島行きフェリーに乗り、なんとか美術館には辿り着きました。しかし島への到着が遅れ、滞在時間も大幅に減ってしまい、挙句の果てには、帰りに乗るはずだった高松行きフェリーまでも逃し、結局、再度岡山行きのフェリーへ乗り、そこで初めて電車で瀬戸大橋を渡ることができました(なんと1日に2度同じルートを回っている!)。そんなこんなで、私と夜ようやく合流できた時のかおるちゃんの表情は、今にも泣きそうでした。せっかく来てもらったのに「これではダメだ!」と、思わず「ここからは私に任せて!」となぜかメラメラとやる気が湧いてきました。

実家に帰ると、母が晩御飯にカレーを用意して待っていました。加えて頂きものの立派な焼きエビも並んでいました。食事中、父が芋焼酎を持ってくると、かおるちゃんが美味しそうに飲みます。焼きエビの殻も取らずに、そのまま頬張りながら「酒のアテにいいね」などと言いながらチビチビとやっています。その内、自らヤカンを取ってお湯割りする姿も…。私の父以上に親父なかおるちゃんでしたが、昼間の苦労などすっかり忘れ、くつろいでくれたようで嬉しかったです。その夜、私もかおるちゃんも疲れきってすぐに爆睡。翌日起きると、本気の香川旅行がスタートです。続く。