#585 岡山の旅

f585今年の社内恒例一泊旅行は、2017年8月25-26日の二日間、隣県の岡山県にいって参りました。瀬戸大橋が架る前は、遠いイメージがありましたが、今は車で30分も飛ばせばすぐに岡山県です。宿泊地もここから僅か1時間足らずの倉敷市でしたので、日帰りも可能な観光地でした。ただ近場を選んだのには理由があります。実は弊社では今年前半に、病気や怪我などで2名が入院しましたので、無理のない旅程がよいだろうということで、隣県になりました。ただ灯台下暗し、近隣でも知らないところはまだまだ沢山ありました。以下簡単にご報告です。

①倉敷美観地区・大原美術館
言わずと知れた大原美術館。遠足でも何度か行ったことがあります。この大原美術館は1930年、洋画家児島虎次郎(1881-1929)の業績を記念するため、地元の実業家大原孫三郎(1880-1943)によって設立されました。いまから90年もの昔、一民間人によってこれだけの建物とコレクションが集まるとは、ただただびっくりです。大原美術館は、美観地区の中にあるので、美観地区の散策を兼ねて是非いちどお越しください。

中世夢が原・物見櫓より

中世夢が原・物見櫓より

②中世夢が原
鎌倉から室町時代にかけての吉備高原一帯にみられた村の様子を、絵巻物や発掘資料をもとに、時代考証により再現。時代も場所も違いますが、なんとなく2008年の社内旅行で訪れた佐賀県吉野ヶ里遺跡を思いだしました。

③星尾神社
正中元年(1324)、豪族妹尾平治右衛門が重病となり、明神様に平穏祈願したところ、「星と尾」の夢で快方に向かい完治。そこで新たに宮社を建立し、これが「星尾神社」の創建で、ここに「星尾大明神」を奉っています。社殿は、もともと南向きでしたが、笠岡沖で不漁が余りに長く続くので、占ったところ、北方に神威の激しい神様がおり、その神様の意にそぐわなかったらしい。そこで北向きに建て替えたところ、じゃんじゃん獲れだしたという言い伝えです。

またここには隕石伝説もあります。承久年間(1219~1231)の順徳天皇時代、隕石が3つに割れて落下し、その一つが星尾神社・降神の地に落ちたとの伝説です。残念ながら、その隕石にはお目にかかれませんでしたが、その分夢が益々膨らみました。事前に連絡を差し上げたところ、なんと宮司さんや氏子さんたちが出迎えてくれ、思い出深い参拝となりました。

みんなで参拝!

みんなで参拝!

④美星天文台
夜になると美星天文台で、天体観測。ここには中四国地方最大規模の101cm反射望遠鏡が設置され、人間の瞳の2万倍もの光を集めることができます。肉眼では同じ色にしか見えなくても、望遠鏡を通してみると、「青白」、「白色」、「黄色」など星によって色の違いがよくわかります。もちろん土星の輪も、ばっちりです。目的の星の位置をセットしてボタンを押すと、望遠鏡が自動で回転し、床が上下し、ピンポイントで捕捉することができるのには、びっくり。

美星町には、「美しい星空を守る美星町光害防止条例」が1989年11月22日に制定されました。これは生活に必要な照明は確保しつつ、光害から美しい星空を守ることを目的としています。

⑤吉備津神社
国宝・吉備津神社は、大吉備津彦大神を主祭神とする山陽道屈指の大社。釜の鳴る音で吉凶を占う鳴釜の神事は有名で、ガイドさん曰く「ここの釜は、見とかんといかんで!」というので、見学。確かに必見の立派な釜でした。この立派な社殿まえで記念写真をパチリ。

集合写真@吉備津神社

集合写真@吉備津神社

⑦美星高原蕎麦
道の駅でなにげなく手にとって購入した「美星高原蕎麦」。流れ星が落ちているイラストは、正に星尾神社に伝わる流れ星伝説そのものです。「吉備の国・美星高原で採れた蕎麦粉を使用」というので、試食が楽しみでした。結果は果たして、蕎麦粉の甘い風味が口内に拡がり、ソフトな食感のとても上品なお蕎麦でした。うどんも同じですが、蕎麦にも色々違う美味しさがあるものだと得心しました。

甘くてやさしい、とっても上品で美味しいおそばでした。

甘くてやさしい、とっても上品で美味しいおそばでした。