#490 今治・大三島の旅

f490今年の社内恒例一泊旅行は、2015年8月21-22日の二日間、隣県の今治市(いまばりし)にいって参りました。ここから今治までは100km余り、車で僅か2時間足らずなので、優に日帰りできる距離ではありますが、親睦が目的ですので、今治・大三島(おおみしま)地域をゆったりと廻り、戻って参りました。隣県に住んでいながら申し訳ないのですが、今治から連想するものといえばタオル、造船業、そしてしまなみ海道の四国側玄関口といった認識しかありませんでした。そこで少し調査してみました。

今治市は、県庁所在地松山市(人口51.72万人)に次ぐ愛媛県下第2位の都市で、人口は158,592人。よって地方都市としては、かなり大きい方です。2005年の平成の大合併以前の人口は12万人弱で、しまなみ海道沿いの大三島町や宮窪町など12市町村が合併することで、一気に人口は18万人になりました。以下訪問したところを時系列でまとめてみました。

大山祗神社(おおやまづみ・じんじゃ)
山祇(やまつみ)とは、「山にすむ神」つまり「山の神」のことで、大山祇神社は、全国に一万社余りある山祇神社、三島神社の総本社。山の神・海の神・戦いの神として歴代の朝廷や武将から尊崇を集め、現在も参拝者が絶えません。しまなみ海道の要チェックポイントです。今はしまなみ海道に架かる橋により陸続きとなりアクセスが簡単になりましたが、昔は当然、船で参拝にきていたのです。境内は実に広く、島内にこれほど広々とした敷地があることが信じられません。

f490_2更に以下4ヶ所の美術館及び記念館や博物館を一泊二日で見て廻り、修学旅行の雰囲気が蘇ってきました。今治市にはこのような「大三島アートめぐり」の会場となるミュージアムを初め、記念館などがたくさんあるとはつゆ知らず、不明を恥じます。香川県は、全県挙げての取り組みで「瀬戸内芸術祭」を3年毎に開催していますが、今治市は、一市単独でこれだけの施設を運営しているのは素晴らしいことです。全てはご紹介できませんので、ご興味ある方は、更にリンク先をご参照ください。

大三島美術館
大山祇神社と目と鼻の先にある美術館。現代日本画の美術館として昭和61年7月にオープンしました。
ところミュージアム大三島
伊東豊雄建築ミュージアム
岩田建母と子のミュージアム
村上三島記念館
村上三島記念館は1982年にオープン。村上三島氏は1998年に日本画の平山郁夫画伯と共に文化勲章を受章されています。蛇足ながら大三島の隣の生口島(いくちじま)には平山郁夫美術館もあります。それにしてもこれだけ異なる書体でスラスラと書けることに対しては、只々びっくりするばかりです。

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村上水軍博物館
f490_4村上水軍は、南北朝から戦国時代にかけて瀬戸内海で活躍した海賊です。俗に三島村上氏とよばれる、能島(のしま)・来島(くるしま)・因島(いんのしま)の三家から成ります。因島村上氏は大内氏のち毛利氏の有力な水軍となり、現在の宮窪(みやくぼ)に本拠を構えた能島村上氏は、どの大名にも臣従せず、独自路線を貫きました。

それにしても、しまなみ海道沿いには、実に様々な名所旧跡があり、廻っていて退屈しません。と同時にこういった文化施設を維持管理するには、民間の力だけでは難しく、自治体の存在が不可欠であることも実感しました。宿は瀬戸内東予休暇村。とっても快適で、特に食事は絶品で、改めて瀬戸内の魚介類の美味しさを再確認しました。思うに内海の魚は余り大きくならないので、味も大味にならず、それで微妙な美味しさが実現できているのかなと感じました。また夜の海岸でみたウミボタルは幻想的でした。みなさんも機会があれば、是非しまなみ海道を訪れてみてください。

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ウミボタル

 

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多々羅大橋をバックに記念撮影。突然の撮影のために、数名行方不明。