#437 音楽を学ぶ

f437台風12号が過ぎ去ったかと思ったら、今後は11号が接近中。なぜか週末ごとの台風来襲で、非常にやきもきしている四国地方ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。今年は台風のもたらした降雨で、水不足の心配はありませんが、地域によっては降り過ぎのところもあり、被害に見舞われた地域の皆様には謹んでお見舞い申し上げます。

ところでイラスト担当者による新着情報が届きましたので、アップいたします。予定より少し遅れましたが、これは担当者にもう少し責任感が必要なのかと考えています。今回は担当者の専攻分野の「音楽学」についてのご紹介です。といっても、一般的な説明だけなので、「もう少し具体例を挙げて、音楽学を紹介したらどうですか?」と聞いたところ「そのつもりよ!」との回答でしたので、次回はもう少し詳細をお届けできるかもしれません。音楽といえば、次元はかなり異なりますが、先日本屋さんを覗いてみると、「小澤征爾さんと、音楽について話をする」という本が平積みになっていたので、思わず手にとってみました。「わかるかな?」と不安でしたが、全くの素人でも興味深く読めるよう構成されていて、興味を維持しながら楽しく読みました(予備知識があれば更に面白かったのに残念です)。
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今回は珍しく音楽に関する話をしたいと思います。私は、たぶん3歳の頃にピアノを習い始めたのがきっかけで、そこからずるずると現在まで「音楽」を続けることとなりました。もともと勉強が苦手(というかそもそも意欲が乏しい)であった私には、合っていたのかも知れません。

しかし音楽を専門にしたのは高校・大学であって、それまではまさか自分がこんなに長く続けられるものだとは思っていませんでした。なぜならピアノの練習は大嫌いでしたし、弾き始めたと思えばすぐに「ちょっと休憩」と言ってピアノを離れるのが普段の生活態度でした。

高校ではピアノを専攻し、主には古典派・ロマン派の課題を多く出されました。また他の専攻生(歌・トランペット・クラリネット等)の伴奏もする機会が多く、「クラシック音楽」と向き合う時間が非常に多かったように思います。

その後、非常に苦労する大学受験が待っていたのですが、もっと幅広い音楽を学びたい、また自分はかなり緊張するタイプで今後ピアノを一人で弾くのは精神的に厳しい、と思ったのを理由に志望を「音楽学」専攻に絞りました。

大学では1・2年の頃はひたすら作曲分析や音楽史、音楽理論を学んだのですが、扱う楽譜はこれまたバッハやベートーベンといったクラシックが多かったです。正直個人的にはかなり退屈でした。モチーフとなる素材を見つけ出し、それがどう展開・反転しているのかを調べてみたり・・・。また同じ曲でも時代の異なる楽譜では表記の仕方も違うため、作曲者の意図をどのようにくみ取るべきなのかを考えたり…。しかしそれらの解き方はわりと形式的なように思え、個人的にはなかなか厳しいものがありました。

そして翌3年次にあった、研究発表会(同専攻生10名でのグループ研究)。ここで初めて「音楽美学」というものに出会い、それが今までの短い音楽人生(そんな大それたものではありませんが)の中で最も魅力的に感じたものであります。「音楽とは何か」、「音と音楽の違いは何か」、「よい演奏とは何か」等、扱うテーマは実に広く、答えという答えもありません。しかしこれらはクラシック音楽だけでなく、現代音楽、はたまた最近のポピュラー音楽も、あらゆる音楽やその状況を対象として扱うことができることが、私には魅力的です。

音楽を学ぶというと、作曲したり楽器を演奏したり…それらが先走っているように思えますが、「音楽学」という分野もあるのだということを、この際皆さんに知っていただければ嬉しいです。