#408 2013年今年の三大ニュース

f408早いもので今年も残り僅かとなりました。さて昨年師走の総選挙にて民主党が大敗を喫して早一年が経ちました。政権が安定しなければ何も決まりませんが、逆に巨大与党が誕生し、安定し過ぎると、何でもかんでもあという間に決まってしまい、それはそれでまた気になってしまいます。特定秘密保護法案なるものは、選挙時には誰も知らされてなかっただけに、いかにも唐突な感じは否めません。また閣議決定された来年度予算は史上最大規模となり、「経済再生と財政再建が両立できた」と言われても、今ひとつピンときません。

ところで今年も最後となりましたので、独断で業界三大ニュースをチョイスしてみました。これまでにさぬきうどんブームは何度かありましたが、今回のブームは、1988年(S63)の瀬戸大橋架橋博覧会と共に始まり、これまでなんと四半世紀(25年)ものロングランとなりました。ただ同じさぬきうどんといっても、最初はフルサービスであったものが、セルフや製麺所タイプに移行したように、繁盛店もこの間にかなりの選手交代があったようです。個人的には、県外からの来客を、落ち着いておもてなしできるうどん店がもう少しあったらいいのにな、とも感じます。

①さぬきの内麦が「さぬきの夢2009」に100%切り替わりました(#393)。
製粉業界と讃岐うどん業界が待ち焦がれていた「うどん県のうどん県によるうどん県のための讃岐うどん」を目指し、最初に開発された香川県産小麦は、2000年に登場した「さぬきの夢2000」でした。それから10年余りが過ぎ、今年はバージョンアップした新品種「さぬきの夢2009」への全面切り替えが完了しました。今もなお「さぬきの夢2000」の食味の良さを惜しむ声は跡を絶ちませんが、私たちは今後、次世代「さぬきの夢」で新しいさぬきうどんを目指していくことになります。新しくなった「さぬきの夢」の特長は、その風味・食味の良さもさることながら、その作業適性の良さにあります。うどんの「つなぎ力」であるグルテンの粘弾性が向上したことにより、うどんが繋がり易くなり、うどん屋さんにとって扱いやすい小麦粉となりました。

②うどんの値上げ(#389)
最新版うどん一杯の価格は239円となり、これは5年前と比較して約15円の値上がりですが、それでも物価の優等生であることには違いありません。しかし今後は牛丼だけでなく、イートイン・サービスを提供しているコンビニ、お弁当屋さんなど、ライバルがひしめき合っています。特に今年のローカルニュース第7位にあるように、今後はコンビニとの益々の競争激化も予想されます。

③新メニューのご提案あん餅うどん#401オリーブ牛肉うどん#402
今年は様々なうどんメニューが提案されました。リッチなオリーブ牛肉うどんに加え、年明けうどんには、あん餅うどんが新たに提案されました。また紹介はいたしませんでしたが、「酒に合ううどん」メニューなるものも数多く考案されています。県外のみなさんには、勇気を振り絞って、「あんこ」のたっぷり入ったあん餅年明けうどんを是非どうぞ!

最後になりましたが、ローカルニュース(香川県)のベスト10も紹介いたします。トップは、新着情報でもご紹介した「瀬戸内芸術祭2013」です。香川県人口よりも多い107万人の皆様に起こしいただきました。4位は、「B787の高松緊急着陸」。これで Takamatsu という地名もワールドワイドになりました。5位は観音寺市内でロト7の1等8億円が2口でたというニュース。当選者の女性は現在都会に潜伏中との噂を耳にしました。7位は「セブン-イレブンのオープン」。びっくりするかも知れませんが、四国にはこれまでありませんでした。これであと、四国にないものは、新幹線だけになりました。みなさんもどうか良い年をお迎えください。