2019年2月のお知らせ

楽しみに待っていた「年末・年始のお休み」も、知らないうちに過ぎていきました。会社近くの高家(たかや)神社では、元旦に「獅子舞」が奉納されました。太鼓と鐘の音が、澄み切った青空に向かって、新しい年の門出を祝ってくれます。

ラジオは聴かれますか!?NHKラジオ第2放送は、たくさんの語学講座が放送されています。英語・中国語・ハングル語・アラビア語・・など。海外の国々では、日本のような語学番組は放送されていないそうです。ある日、スペイン語講座が流れてきました(△?□?〇? 笑い・・)。講師の先生が「スペイン語で日本の文化を紹介しましょう。今月は四国の巡礼路、お遍路の特集です」。少し興味本位で聴いていました。

「南米のコロンビアからきた夫婦は、香川県の81番札所白(しろ)峯寺(みねじ)をめざして歩いています」。驚きました。私たちの会社近くの(標高約400mに位置する)白峯寺が舞台となっているのですから。講座は「巡礼」を通じて、日本文化とスペイン語圏の文化を説明しています。「お遍路」は約1200年前、弘法大師(こうぼうだいし)空海(くうかい)が修行で歩いた道筋をたどります。一つの目的地を目指すのではなくて、88の寺院をぐるりと巡ります。お寺を訪ねる順番は決まっていませんが、一番札所から時計回りに巡るのが基本です。一部だけを訪ねても大丈夫で、「わずかであっても、努力はするほうがよい」と説かれています。

81番白峯寺から82番根(ね)香寺(ごろじ)までの「根香寺道(みち)」は現存する数少ない、「本来」の巡礼路です。実は、中学校の遠足で歩きました。落ち葉を「ぎしぎし」と踏みしめながら木立ちの中を歩きます。太陽の光は木々に遮(さえぎ)られ、ときおり巡礼の路は薄暗いです。弘法大師である「金剛(こんごう)杖(つえ)」は、いつも巡礼人と同行している事を意味します。全長、約1400km、徒歩で約50日の道のりです。10年(?)前、金剛杖を持ち白衣(びゃくえ)に身を包んだ4人の巡礼者とすれ違いました。驚きました。全員が海外から来られているようです。英語で話されていました。

ヨーロッパにも「サンティアゴの道」という巡礼の道があります。スペインの北西部に位置するキリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂を目指す巡礼です。1000年以上の歴史を持つ聖地への巡礼は、フランスからピレネー山脈を越え、スペイン国内だけでも800kmの道程です。巡礼者は巡礼の証である「ホタテガイ」と一緒に歩きます。以前、南フランスの「モンペリエ」という街を訪ねたとき、デイバッグに「ホタテガイ」を吊るして歩いている巡礼者を見かけました。そして街の中心の石畳には巡礼の道標として、ホタテガイの形をした金属板が道に埋め込まれていました。

「巡礼の旅は歩くことを通じて、自分と向かい合い、考えを深めたりする貴重な時間を与えてくれます」と言われます。長い年月をかけて、たくさんの人々が歩いたんだろうな・・と想いをめぐらせました。講座の最後は、「香川県では行ってはいけない場所があるんだよ」との質問で締めくくられています。「えっ!?どこ!?」「おうどん屋さんだよ。美味しくて、食べるのをやめられなくなって・・歩けなくなるんだよ(笑い・・)」。

2月のお休みは、11日(建国記念の日)・16日(土曜日)そして日曜日です。

お客様から微笑ましいお話を聞きました。広島県三原市(みはらし)では2月3日(節分の日)、子どもたちが「おにのまめ ちょうだい!」と言いながら、お家を訪ねます。お店や地域の方たちは用意しているお菓子を子どもたちにふるまいます。昔、節分で豆まきした残りの豆を炒って配った風習が、現在の形で残っているそうです。(私も、おにのまめ ほしいです!笑い・・)素敵なお話を聞きました。おからだ、大切になさってください。