2013年1月のお知らせ

初春のお慶びを申し上げます。

大晦日の夜遅く、耳を澄まします。田舎の田園地帯に広がる、「し~ん」とした空気の中から、新しい年を迎える「鼓動」が聞こえてきます。気持ちが引き締まる瞬間です。

「ニューヨークのメトロポリタン美術館を訪ねたい!」と誘いの電話。「よし!訪ねよう!!」と即決断。弥次さん・喜多さんのニューヨーク道中膝栗毛が始まりました。羽田空港から、ニューヨークのJ.F.ケネディ空港まで13時間。日付変更線を通過し、前日に戻ります。日本との時差はマイナス14時間。入国手続きの列に並んでいると、聞き慣れない言語が聞こえてきます。世界中からたくさんの人々が集まっている事を実感します。1時間ぐらい待ったでしょうか。予想していたよりも時間がかかります(私の心は不安になってきました)。入国管理官の方は、「何の目的ですか? 観光? 何日の予定ですか?」と質問。右手を2回、左手を2回、そして顔、合計5回、私達の写真を撮りました。相棒の喜多さんの笑顔のおかげでしょうか。管理官は微笑みながら言います。「楽しい旅をね!!」。

大航海時代、世界最初の株式会社、オランダの「東インド会社」は航路・植民地の開拓を営んでいました。東インド会社に雇われた、イギリス人探検家ヘンリー・ハドソンは、西インド航路を発見する任務を命ぜられ1609年、偶然、現在のニュー・ヨークを発見しました。ニュー・ヨーク(N.Y.)の街の地図の見方は簡単です。南北に7番街や5番街・マディソン街などが走り、東西に(地図の下方から)1丁目~47丁目~100丁目と数字が大きくなり、碁盤の目のように配列されています。○○丁目の○○番地という住所がわかれば、容易に目的地に辿り着くことができます。

街の感覚を知るために歩きます。表情豊かな人々、自動車の往来、車のクラクションの音、空高くそびえ立つビル・・。N.Y.の街の楽しみは、路上で様々な催し物に出会える事です。なかでも、音楽の生演奏は元気を与えてくれます。路上をステージに、(7歳ぐらい?)の子どもが、ステップを踏み、「くるっ」と回りながら、マイケル・ジャックソンを真似て歌っていました。ときおり音程がずれても、「オール・ナイト・ロング all night long」と表情を変えずに、懸命に歌い続けます。幼い頃から、こういう環境のなかで経験をかさね、彼自身の個性を育て上げていく「精神のたくましさと、自由な心」を感じました。

「タイムズ・スクウエア」と呼ばれている7番街と42丁目の交差点は、企業の巨大なネオンサイン広告に囲まれています。夜なのに、ネオンサインの強烈な明るさで、時間の感覚を忘れそうです。「世界中から、たくさんの人たちが、このタイムズ・スクウエアに集まり、同じ時間を共有している」という不思議な気持ちに駆られました。一日中、街のどこかでサイレンの音が鳴り響き、たくさんの人々が往来し、自動車の騒音であふれているニューヨーク。「この街の魅力は何だろう!?」と考えながら、一日が過ぎて行きました。明日は、待望のメトロポリタン美術館を訪ねます。

1月のお休みは 1~4日(年始のお休み)、14日(成人の日)、26日(土曜日)
そして日曜日です。

 

今坂出市美術展の「書」の部門で、「圓如太虚」(圓(まど)かの如く太虚(たいきょ)となるべし)という禅語の言葉、そして温かみのある書体に心惹かれました。「この世の中は満ち足りていて、まるで大空のようにすべてを受け入れる」という大意だそうです。私の気持ちは、「おおらか」になってきました。今年も、皆さまにとって、ご健康で心穏やかな毎日でありますように! 今年も、宜しくお願いします。おからだ 大切になさってください。

木下製粉株式会社  平成25年1月1日