2011年2月のお知らせ

さむ~い!今朝は霜が降りていました。雪が降ったように、屋根はうっすらと白くなっています。お湯が出ない!幼い頃、冬の朝、お鍋にお湯を沸かし、円いブリキの洗面器に「お水とお湯」を入れて顔を洗ったことを思い出しながら、同じようにしました。暖かいお湯に感激です。

海外へ出かけると、その土地の人々・文化に触れるだけではなく、「日本のことを考える」機会を与えてくれます。関西空港からフランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港まで12時間(時差は、マイナス8時間。時間は後戻りします)。欧米の空港には、しばしば人名が付けられています(日本は高知県の竜馬空港のみです)。シャルル・ド・ゴールは国民投票により圧倒的な支持を得て、1959年1月(現在のフランスの共和政体である)第5共和政の初代大統領に就任しました。11年の在任期間中、アルジェリアの独立の承認・アメリカ主導の北大西洋条約(NATO)からの脱退・フランス自身の安全保障のために核保有国となるなど、内外政策を推進しました。時の情勢に応じて、重大な決断をされた大統領だと思います。

「フランスの印象は?」と尋ねれば、ファッションの中心・料理・お菓子・美術など、ほとんどの方は華やかな印象を持っているのではないでしょうか。しかし地方都市へ行くと、人々の誠実で慎ましい生活に出会います。パリから飛行機で南へ1時間のところにあるモンペリエという街。ローマ文明の影響を受け、(中学校の歴史の教科書で見た)円形競技場や水の供給路である「水道橋」の遺跡が見られます。モンペリエ市は、「人々が街の中心に集まり、そして散策できる街造り」を目的とした都市計画を行いました。街の中心であるコメディー広場に自動車の乗り入れを禁止して、歩行者のための広場に変えました。郊外に大型の駐車場を作り、「トラム」という電車に乗り人々は街の中心に集まります。

面白いことに、街の中心には住宅・会社・商店が共存しています。石造りの建物は、1階が商店そして2階以上は会社・住宅として使われています。「らせん階段」をくるくると歩きながら、2階に住んでいる友人を訪ねました。どっしりとした質感。「この建物、何年ぐらいになるのですか?」。「200年ぐらいかな・・」。人々が長い年月を経て、建物を大切に使ってきた事が伝わってきます。石の階段の端は、丸みをおびています。歴史保存地区では個人が屋根や外観の壁などを修理する場合、市の条例に従います。街全体の調和を大切にしているからです。

1960年以降、移住者の増大のために「アンチゴン」という集合住宅を建設しました。鳥が羽を広げたような、左右対称な形をしたデザインです(古い街並みを保存する旧市街との雰囲気が異なったからでしょうか!? 私にはその良さが解りませんでした)。でも「地域の歴史を保存しながら、現代風の個性を考えた街造りをしないと、博物館のような死んだ都市になってしまう。美しい街造りは、人々や企業を魅了する」という記事を読んだとき、モンペリエの街造りの意図が少し理解できたような気がしました。外の空気は寒い・・でも、街の中心の広場は、いつも大勢の人たちでいっぱいです。

2月のお休みは 11日(建国記念日)、19日(土曜日)
   それと日曜日です。

友人のお母さんが、スープを作ってくれました。小さな☆型のマカロニだけが入った、シンプルなスープです。たくさんのマカロニの☆を頂きながら、気持ちも体も暖かくなってきました。おからだ、大切になさって下さい。

木下製粉株式会社  平成23年2月1日