2006年12月のお知らせ

一年の締めくくりの「季節」になりました。(仕事においてもプライベートにおいても)年の始めに計画した目標は、すこし前進しただろうか・・・と自分に問いかけてみます。

新聞に「聞いて!! ボクの! 私の?」という子どものための相談コーナーが掲載されています。

いつも早く寝るように心がけているのですが、早く眠れません。早めにベッドに入っても、寝付くまでに時間がかかります。明日のことを考えると、とても不安になります(東京都小学4年・男の子)』

プロ野球監督のボビー・バレンタインさんが答えます。・・・お布団の中で明日のことを考えると不安になってしまう・・・それって当然のことですよ。人間の考えはその時、どんな姿勢をしているかで大きく変わってしまいます。寝転んだり下を向いたりしながら考えると悪い方向に、上を見たり立ち上がって考えるとよい方向に考えが浮かぶものです。

お風呂の前に腕立て伏せや腹筋をしてみましょう。それでも考えてしまうのなら・・・・立ち上がってガッツポーズをして「大丈夫!!」と言ってみましょう。「思いがけない相談内容」と「子どもの誠実で素直な感情」に驚きました。そしてバレンタインさんは「この不安は、当然なことです・・」と受け入れて、子どもが安心できる気持ちを与えています。

運動する姿勢・勉強する姿勢・働く姿勢・・・姿勢が日常生活の基本であることを学びました。

作家の高 史明(コ・サミョン)さんは、ある日不安を抱えた女子中学生に出会いました。ずいぶん落ち込んでいる様子でした。高さんはアドバイスの言葉を紡ぎます。「まず、手をひらいて相談しましょう。あなたは、ふだん見えない足の裏で支えられて立っています。足の裏をよく洗って相談してみて下さい」。数ヵ月後、女子中学生から手紙が届きました。手紙には大きく足の裏の線が描かれ、「足の裏の声が聞こえてくるまで、歩くことにしました」と書かれてありました。スケールの大きな返事です。高さんは子どもたちの相談に応えます。「あなたの存在は貴重なのですよ。なぜならば、あなたを支えている足の裏は大地を踏み締め、大事な人と通じているからです。切羽つまった時こそ、足の裏に耳を傾けてみてください」。

聖路加病院の日野原重明(ひのはらしげあき)医師は「十歳のきみへ」という本を書きました。小学校で授業をしたときのこと・・・。子どもたちに「風が見える?」と質問したところ、「見える。だって、木が揺れているから・・・」との答え。日野原さんのお話は続きます。「それは風の影を見ているだけです。本当に大切なものは目には見えません。そして、皆さんが持っている命とは、感じるものなのですよ。朝から晩まで自分のためだけに時間を使っていますね。自分以外のためにも時間を使いましょう」。日野原さんは95歳。テレビで拝見したとき、歩く速度が速いことに驚きました。

中学校1年生のとき、国語の教科書のなかで出会ったフランスの作家サン・テグジュペリの「星の王子さま」。王子さまがいろんな「星」を旅する物語です。「心で見なくちゃ、ものごとは よく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」という一節が、印象的でした。

12月のお休みは 30、31日、それと日曜日
   また年始は4日までお休みをいただきます。

お忙しい毎日のことと思います。おからだ 大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成18年12月4日