2006年11月のお知らせ

日曜日・・・小さなリュック・サックを肩に、歩いている方をたくさん見かけました。「秋の色」を楽しみに出掛けているのでしょう。すがすがしい光景です。たくさんの会社が存在する日本経済。女性社長が活躍する記事が目にとまりました。

三屋裕子(みつやゆうこ)さんを覚えていらっしゃいますか・・・。1984年のロス五輪(アメリカ)で銅メダル(バレー・ボール)を獲得しました。そして2004年6月、大手下着販売の「シャルレ」の社長に就任。会社の組織作りをどのように考えられているのでしょうか。三屋さんのお話です。

「シャルレ」の社長を引き受けて2年余りが過ぎました。経営者とは日々「プレッシャーとの闘い」だと痛感しています。今でも自分が経営の「プロ」だとは思っていません。積極的に様々な分野の方の意見を聞き、情報を自分の中で整理して、経営の方向を社員に示します。戦略よりも「人作りが大切だ」と考えています。時々、「業績の数字だけを気にするのはやめましょう」と言って、周囲に驚かれることもあります。

バレー・ボールの特徴は・・・ボールを渡す相手が態勢を崩していたら、高くボールを上げて立て直す時間を稼ぐというように、状況を見ながら臨機応変に変える必要があります。状況に応じて相手のことを思い、察する必要があるチーム・ワークが基本であるスポーツです。この経験を基本に、「親切なもてなしと歓待」という言葉を会社の方針に決めました。過程だけでは評価してもらえない世界ですから、常に「今が勝負」と自分に言い聞かせています。

中古本のチェーン店・ブック・オフ( Book Off )。国内外に約870の支店があります。橋本真由美(はしもとまゆみ)さんは、1999年パート勤務として働きはじめ、2006年「ブック・オフ」の社長に就任しました。「10円や20円で買わせて頂いた本を、手間ひまかけてきれいに磨き、仕上がった本を100円で売る。

パソコンのクリックひとつで何億円ものお金を動かすビジネスとは対照的な労働集約型のビジネス。それを、社員・アルバイト・パートさんたちが素直に実行してくれました」。店に着くと、私は社員たちに「レジの用意はきちんとできていますか。道路の落ち葉は掃いていますか」と指示を与えます。

「本、買います」というキャッチ・コピーは「読み終わった本、お売り下さい」に変えました。私には忘れられない不思議な「本」があります。ジャーナリスト「千葉敦子」さんです。死を目前に、抗がん剤のつらさと闘いながら、最後まで仕事にこだわった方です。当時の(働いていなかった)私は、千葉さんの仕事への気持ちを理解できませんでした。でも現在の私は理解できます。「違う世界があること」「仕事のやりがいと生きがい、そして責任感」を発見しました。

お二人の記事を読んだあと・・・・会社内で、ダイナミックそして周囲に対する細やかな配慮のバランスを感じました。そして何よりも「ビジネスに対する誠実で堅実な姿勢」が印象に残りました。

4月のお休みは 12日(土曜日)、29日(みどりの日)
   それと日曜日です。

日の暮れる時刻が早くなりました。鮮やかなオレンジ色の夕陽に出会った日は、なにかしら大きなプレゼントを頂いた気持ちになります。欧米では、1時間 時間が遅くなる「冬時間」にかわりました。季節の変わりめです。お体 大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成18年11月1日