2006年5月のお知らせ

心地よい「風」にさそわれて・・・・・。知人の子どもさんの結婚式に出席しました。「お食事は立食形式。カジュアルな結婚式だから・・・平服で来てね!!」と。司会は新郎の友人。流れる音楽もすべて友人の構成。お仲人さんはいなくて、お祝いの言葉も突然の指名です。新郎が中学生のときにホーム・ステイした、ニュー・ジーランドの「ホスト・マザーのお母さん」も出席しました。「タツヤ おめでとう」とお祝いの言葉。「今も、中学生の頃のようにカワイイ」とホスト・マザーは笑いながら私に小声で言いました。

ニュー・ジーランドはオーストラリア大陸の南東の太平洋に位置する島国。「南島と北島」という2つの主要な島と小さな島々からなります。面積は日本の約4分の3。人口は約400万人(人口密度はおよそ15人/平方キロ。驚くことに羊の数は、人口の14倍の5000万頭だそうです)。9世紀頃にポリネシア人による固有の「マオリ文化」を確立しました。1642年、オランダ人探検家 タスマンがこの地を発見。1769年、イギリス人ジェームス・クックが島全体の調査を行い、この調査の結果、ヨーロッパ人の捕鯨遠征は始まりました。1840年、イギリスは先住民族「マオリ」族と条約を締結し、ニュー・ジーランドはイギリスの植民地となりました。そして第2次世界大戦後の1947年、議会はイギリスからの独立を決議し、今日に至っています。

ニュー・ジーランドのエネルギー・電源は水力(70%)・火力(20%)・地熱や風力(10%)で、原子力発電所は一基もありません(ホスト・マザーから聞いて、初めて知りました。驚きました)。エネルギー対策に自然保護の考えが徹底していますが、その理由の一つに「水」が豊富なことが挙げられます。渓谷が多いために、自然を破壊せずにダムを造りやすい地形となっているのです。火力発電の燃料は天然ガスが中心で「石油」は使っていません。

地球温暖化を考える「京都議定書」において、各国は二酸化炭素の排出量を1990年を基準に、6%から7%の範囲で下げることを決めました。しかしニュー・ジーランド1国だけが「一切、下げない」と主張しました。その理由は、石油を使っていないので、地球温暖化の原因となるものを排出していないというものです。

10年前に友人に誘われて、ニュー・ジーランドのホスト・ファミリーを訪ねました。夏、日本を出発するとき「セーター」を持って行きました。「こんな服、必要かしら・・・」と思いながら・・・。

自動車に乗っていたときのこと・・・。道路いっぱいに「羊たち」が歩いていて、私たちの車は進めなくなりました。「羊飼いの人」が「笛」で合図をすると、羊たちはすぐに 道路の片方へ移動しました(びっくりした!)。私は旅に出かけると、太陽を見て「方角」を確認します。「この方角、南ですね・・・」というと、「ちがう、ちがう・・・・。北の方角ですよ」と。ニュー・ジーランドでは、太陽は東から、「北」を経由して西に暮れていきます。旅のあと、私はしばらく地球儀を眺めていました。

5月のお休みは 3・4・5日、20日(土曜日)
   それと日曜日です。

昨日・今日と20度を超える真夏日の陽気でした。おからだを大切になさってください。

3年がはじまりました。皆様がご健康で、楽しい毎日をすごされますように・・・。

木下製粉株式会社会社  平成18年5月2日