2006年1月のお知らせ

明けまして おめでとう ございます。

いつもと同じように日々の出来事は過ぎてゆくのに、年末・年始は特別な空気が感じられます。

年末・・・。大きな「門松」を運んでいるトラックを見かけました。デパートやマーケットでは「しめ飾り・お餅」などのお正月準備を呼ぶ声が飛び交います。人々の疲れた表情の中に、嬉しさを見つけます。急ぎ足で行き交う人々・・・。日本にとって、「お正月は大切な日」と改めて思いました。時刻が「新しい年」を告げるやいなや、暗闇の中から様々な「音」が聞こえてきます。いつもと異なる活気のある真夜中の空気です。

2月10日から、イタリア、トリノ市で第20回 冬季オリンピックが開催されます。トリノ市はフランスとスイスに国境を接するイタリア北西部、アルプス山脈の標高240メートルに位置します。ローマ・ミラノ・ナポリに次ぐ人口第4位の都市(90万人)。イタリア最長の「ポー川」沿いに発達したローマ起源の街です。1861年にサルディーニャ王国の主導のもとにイタリア統一されたときの最初の首都です。それ故、サルディーニャ王国の中心であったサヴォイア王家の王宮・別荘・歴史的カフェが当時のまま残されているそうです(ユネスコの世界遺産に登録されています)。

アルプス山麓の豊富な水力発電により、工業都市として発展してきました。イタリアを代表する自動車「フィアット」の本拠地はここトリノにあります。そしてイタリア・サッカー連盟が発足した地で、セリエ A の「ユベントス」の本拠地もここトリノにあります。世界的なひろがりを見せる「スロー・フード運動」も盛んです。質の良い食材を作る生産者や、それを料理して提供するレストランを守ろうとする考え方です。人々がにぎやかに食事のひとときを楽しみ、しかも「ゆっくり」と時間がながれてゆくのが伝わってきます。

トリノは名古屋市の姉妹都市です。オリンピック・・・楽しみですね。

1月のお休みは 9日(成人の日)、21日(土曜日)
   それと日曜日です。

12月上旬、岡山県のお客様から電話がありました。「すみません・・・。注文を忘れていて、明日の朝、練る小麦粉がありません。片付けが終わる夕方の5時ごろに岡山を出ます。6時過ぎには着けると思いますから、小麦粉の準備をしてもらえますか。」というお電話でした(岡山県は遠方のため、常には運送便を利用していて、配達はしていません)。そして、6時過ぎにそのお客様は来られました。ちょうど冬の寒波が訪れはじめた頃(寒そうな顔をされていました)。瀬戸大橋を渡って、ここまで小麦粉を取りにきて下さる・・・。有り難いという気持ちと同時に、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。お客様が「安心して、おうどんを作ることができる」小麦粉を製造すること。お客様との「つながり」を一つ一つ 大切にすること。日々の仕事の原点を教えて頂きました。今年も宜しくお願いします。お体 大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成18年1月6日