2025年7月のお知らせ

6月初め、「麦の収穫」時期と同時に田植えの準備「代(しろ)かき」が始まりました。苗を植えやすいように「田んぼ」に水をいれます。夕暮れどき、「田んぼ」は周囲の景色を映し出しています。蛙の鳴き声も聞こえてきます。

(パンを焼く)強力粉を買って下さったお客様から、心が温まるお便りが届きました。「モチッ ふわっとした美味しいパンが焼きあがりました。夫と顔を見合わせては、『美味しいね💛』と言いながら頂いています」。短い文章の中に「幸せな時間」が感じられることは勿論、「幸せな時間の見つけ方」を自然と心得ている方だと思いました。

ラジオでリスナーの方からのお便り。「私は、パン🍞をトースターで焼いているとき、バターがパン🍞の『みみ』の部分に染み込んでいくところを見るのが好きです」。番組のDJの方が、「私たちは日常生活の中で感じたり、発見したりする感性をもっと豊かにしましょうね」とコメントされました。

ふと、思い出した映画があります。2001年に公開されたフランス映画「アメリ」です。幼い頃から空想の世界で暮らしてきたアメリは、人々とのコミュニケーションが苦手でした。ある日、「宝箱」を持ち主に届けたことにより、誰かを少しだけ幸せにする喜びを見つけます。さくらんぼ🍒を耳に掛けイヤリングにしたり、果物フランボワーズ(真ん中が空いている果物)を指サックにして食べます。クリーム・ブリュレ(プリン🍮の上にお砂糖をバーナーで焦がし、薄いカラメル層ができます。)の表面をスプーン🥄で「コンコン」と割りながら食べます。私は、このシーンが好きです。

染色工芸家の柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)さんは、日常生活の中から「おもしろさ」を見つけるそうです。バスに乗っている人々が、みんな同じ方向に向いて座っている光景。宅配の送り状・・などから。私は、ある日、「和菓子屋」さんへ行ったとき、「おまけ」というシールが貼られている「お饅頭」を頂きました(笑)。気持ちは「ほっこり」。映画「アメリ」は、「毎日の生活は『味の薄いスープ』に似ているけれど、少し工夫を加えると、もっと美味しくなるよ」と教えてくれます。

7月のお休みは、12日(土曜日)・19日(土曜日)・21日(海の日)・26日(土曜日)そして、日曜日です。

6月下旬、早朝から雨降りの中で、「とうもろこし🌽」の収穫が始まっていました。東南アジアから来られている「研修生」の方たちが働いています。おからだ 大切になさって下さい。

 

令和7年7月1日

木下製粉株式会社