2020年8月のお知らせ

近所の方や同僚から、夏野菜を頂きました。きゅうり・茄子・トマト・とうもろこし・シソの葉(すごくいい香り)・ピーマン・玉ねぎ。冷蔵庫は野菜でいっぱい。夏の太陽の光をたくさん吸収して、大きく育っています。夏の野菜は、「つる」からぶら下がって育つものが多いそうです。

都会のビルの谷間らしき場所で、2人の男性が「ラグビー」のボールのパス回しを楽しんでいます。昼の休憩時間を利用しているのでしょうか?ネクタイを外したワイシャツ姿で、少年のような笑顔です。2人の男性、「どなた」だと思いますか?1999年のラグビー・ワールドカップ(W杯)大会では日本代表の監督を務めた平尾誠二(1963年1月生まれ)さんと2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥(1962年9月生まれ)さんです。二人とも関西出身の同級生。

平尾誠二さんは京都の伏見工業高校時代、全国高校ラグビー選手権大会優勝、神戸製鋼時代はラグビー日本選手権7連覇、そして3度のW杯の出場と脚光を浴びてきました。しかし、1995年のW杯で強豪ニュー・ジーランドに17対145という大敗を経験します。1999年のW杯を目指して、日本の代表監督に就任した平尾誠二さんは「ある決断」をします。ニュー・ジーランド人のマコーミック選手を主将に、6人の外国出身者の選手を選びました。日本のラグビー・チームなのに、どうして外国人選手を受け入れるのですか・・と当時、批判の声が寄せられたそうです。しかし、平尾さんは「国籍も人種も、宗教も思想も関係ない。一つの目標のために選手が集まってチームを作る」と言いました。

山中伸弥さんは神戸大学時代、3年間ラグビー部でプレーされました。平尾誠二さんと山中伸弥さんの出会いは「週刊誌の対談」でした。京都大学iPS細胞研究所内の「国際広報室」という部署は、研究員の方たちの取材や対談の要望を管理し、膨大な数の取材依頼のために「お断りすることが多い」そうです。ある日、山中先生は「ラグビーの平尾誠二さんとの対談もお断りします」という報告を何気なく聞きながら・・「え~っ、ちょっと待って。今、なんて言うたの?」と慌てました。そして、2010年9月、山中先生の研究室で、お二人の対談が実現しました。

対談の後、山中伸弥さんは「平尾さんは豪快そうに見えて、繊細な心の持ち主です」と印象を語られています。そして、一緒にゴルフを楽しみ、家族ぐるみのお付き合いが始まりました。話題はラグビーよりも、組織論や人間関係を語る方が多かったそうです。例えば、平尾さんの「人を叱るときの4つの心得」。①プレーは叱っても人格は責めない ②あとで必ずフォローする ③他人と比較しない ④長時間、叱らない。簡単明瞭で、優しさが感じられる言葉です。

山中伸弥さんは「40代半ばを過ぎてから 男同士の友情を育むというのは滅多にないことです。なんの利害関係もなく、一緒にいて心から楽しいと感じられる人と巡り会えた僕は幸せでした。平尾さんとのパス回しは夢のような出来事でした」と、対談記「友情」の中で記されています。平尾誠二さんは、「先生、ヘタやな」と言われたそうです(笑い)。ラガーマンたちの熱い、純粋な気持ちが伝わってきます。2019年W杯日本大会の「ワン・チーム One Team」という言葉の原点は、平尾誠二さんの考えの中に存在していたと思いました。

8月のお休みは、8月10日(山の日)、13日・14日・15日(お盆のお休み)、22日(土曜日)そして 日曜日です。

さつま芋の収穫の季節は、いつ頃がご存知ですか!?「石焼き芋」の印象が強くて、私は長い間、「冬」に収穫されると思っていました。会社の近所の農家では、8月上旬、さつま芋の収穫時期を迎えました。「土」の間から、赤茶色のさつま芋たちが顔を覗かせています。美味しそう・・(笑い)。おからだ、大切になさって下さい。