2019年10月のお知らせ

あなたにとって、「気持ちが落ち着いたり、心が穏やかになる音色」って、どんな音色ですか!?お湯が沸騰するとき、おやかんから「しゅ~っ しゅ~っ」と聞こえてくる音。海辺に打ち寄せる波の音。9月初旬、夕暮れとともに、「鈴虫」の音色に包まれます。耳を澄ませると、軽やかな音色が絶え間なく聞こえてきます。「ほっ」とするひとときです。虫たちは疲れないのでしょうか(笑い・・)!?自治会の回覧板が届きました。「10月13日は秋祭り、16日はお神楽を行ないます」。幼い頃の秋祭りの思い出は、「お饂飩と天婦羅」のご馳走です。讃岐の天婦羅は「あげもん」と呼ばれ、「ころも」は小麦粉・卵・お塩・お砂糖をお水で溶いて、油で揚げます。「ころも」は厚く、ほんのりと甘いです。

8月下旬、社内旅行で岡山県備前市(南東部に位置し、東部は兵庫県に隣接しています)の「旧閑谷学校」を訪ねました。恥ずかしいことに、「閑谷」を「しずたに」と読むことができませんでした。岡山県の旧国名は吉備(きび)と呼ばれ、昔、「黍(きび)」の収穫量が多かったことに由来しているそうです。後に、吉備の国は「備前・備中(びっちゅう)・備後(びんご)」の三つの国となりました。江戸時代、寛文10年(1670年)、当時の備前藩主、池田(いけだ)光政(みつまさ)は「人づくりと国づくり」を目的とした、地方の指導者を養成する「閑谷学校」を創立しました。孔子の教えである「儒学」を学ぶことを基本に、「庶民の子どもたちの教育」に力を注ぎました。

当時、武士の子どもたちのための「藩校(はんこう)」は多く存在しました。建物を囲む堂々とした「石塀(せきへい)」に圧倒されました。巾と高さともに約2mの蒲鉾型(かまぼこがた)の石組みで、隙間なく組み合わされています。案内して下さるボランティアの方が「この石塀の形、何かに似ていませんか!?」という質問に、みんなは「〇△□・・!??」。「竜の胴体部分に似てると思いませんか!」。そういえば、長崎県の「長崎くんち」祭りの奉納踊りのひとつ、「龍踊」を連想させてくれました。古来、中国文化において「竜」は地上に雨をもたらす「水神」として、縁起の良い力を象徴しているそうです。そして、歴史上、「竜」は皇帝の象徴で、「清朝」の時代には国旗にも使用されました。

閑谷学校の中心的建物の講堂は、10本の欅(けやき)の円柱に支えられ、四方に設けられている窓から明かりが差し込んできます。建築後300年の時を経て、凛とした雰囲気を保っています。当日、講堂の中から「何かを朗読する」声が聞こえてきました。「講堂学習」のひとつとして、小学生の子どもたちによる「日々論語の朗誦(ろうしょう)」の声です。「きびきび」とした口調から、「ぴん」とした空気が伝わってきます。。「故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知る、以て(もって)師(し)と為(な)るべし」。先人の話を謙虚に学んで、現在に生かすべき新しい価値を発見しましょう。忘れかけていた、古き良き空間と時間を思い出させてくれました。明日は、生野銀山を備前焼の工房を訪ねます。

10月のお休みは、14日(体育の日)・19日(土曜日)・22日(即位礼正殿の儀)そして日曜日です。
10月1日からの増税により、送料・代引き手数料等に対しては消費税10%が適用されます。

9月20日よりラグビーのワールドカップ日本大会が始まりました。ラグビー観戦者のビール消費量はサッカー観戦者の7倍だそうです(笑い)。ラグビーの試合終了を意味する「ノーサイド」という言葉が好きです。試合終了後に両チームの選手が入り混じり、健闘を称え、お互いに敬意をもって感謝するする「ラグビー精神」を意味しているそうです。おからだ、大切になさって下さい。