2015年8月のお知らせ

m201508毎日、午後に郵便物が配達されます。受け取ると、封書や葉書から、「太陽の熱」が伝わってきます。部屋の湿度計は90%を指しています。水田の中を覗いてみました。「おたまじゃくし」たちが、ぶつかりながら、速いスピードで泳いでいます。涼しそうです(笑い・・)。

7月16日から17日の未明にかけて、台風が西日本を通過しました。大分県臼杵市の友人は、「台風が近づくと、なぜか海を見に行きたくなる」とメールの便り。深夜、2時間(?)毎に、「緊急避難メール」が携帯電話に届きます。翌朝、道沿いには、木々の枝や葉っぱが細かく散らばり、屋根瓦の破片も落ちていました。大きな音を立てながら、山から水が勢いよく、用水路に流れています。水田から、水が溢れています。香川県は四国山地や讃岐山脈に囲まれ、穏やかな自然に恵まれた地域ですが、今回の台風は(想像以上に)大きかったです。

あるお客様は「屋根のスレートが飛んで、水浸しになって・・」と。私たちの会社も、工場の屋根が少しだけ、とばされました(テントで応急処置しています)。皆様のお家は、大丈夫でしたでしょうか?「台風は大丈夫でしたか?」とお客さまから、お葉書を頂きました。ありがとうございます。新聞を見て驚いたことに、台風は香川県の真ん中(丸亀市)を通過していました。

物心がついた幼い頃、父親の背中に、5cmほどの三日月形の傷跡があることに気づきました(父には、尋ねませんでしたが・・)。ある日、10歳年上の兄が、「台風が近づいて、風雨から工場を守ろうとして、窓ガラスの破片が背中に刺さったときのもの・・」と話してくれました。自然は、或るときは穏やかであり、或るときは私たちの前に、荒々しい表情を見せます。

7世紀後半から8世紀後半にかけて編集された万葉集は、日本に現存する最古の和歌集です。天皇・貴族・官人・防人など、様々な身分の方たちが4500首以上もの歌を詠んでいます。そして130首を超える「七夕」の歌が残っているそうです。奈良県立万葉文化館の中西進先生が、「万葉こども塾」と題して、朝日新聞の紙面にて、子供たちに易しく、和歌を解説しています。

天の川  (きり)立ち上る(のぼる)  織女(たなばた)の  雲の(ころも)の  (かえ)(そで)かも

「天の川に霧が立ち上ってくるのは、織姫(おりひめ)が身にまとう、雲の衣の袖が、風にひるがえっているようです。霧を衣に例え、巨大で躍動的な想像力を、私たちを夏の夜空に運んでくれます」と、記されています。近所のお家で、冷茶とお饅頭をご馳走になりました。薄い水色のお饅頭です。黄色い小さな「星☆」が2個、飾られています。「天の川」をイメージした小さな「お饅頭」は心を和ませてくれるだけではなく、広い星空を想像させてくれました。

8月のお休みは、13日・14日・15日(お盆休み)、21日・22日(社内旅行)、29日(土曜日)そして日曜日です。

珈琲店で、建築会社の研修生(3年間)として働く、ベトナムからの青年「トイ」に出逢いました。週末は図書館に通い、日本語を勉強します。「ボク、ニホンゴ ジョウズニ ナリタイデス。ケンチュクカイシャ(建築会社) デ ハタライテ イマス」。ベトナム語には「ち」という発音が無いらしく、「けんちく」と上手に発音できません。一日中、外で働くことが多いために、顔は真っ赤。「ベンキョウ アト、コーヒー ノ オミセデ、 ミンナト オハナシ スキデス」。きらきらとした瞳の「トイ」。彼の言葉のひとつ、ひとつが私の気持ちを素直にしてくれます。いつの間にか、珈琲店内は、笑い声に包まれていました。暑い毎日が続きます。おからだ、大切になさってください。