2013年6月のお知らせ

楽しみにしていたゴールデン・ウィーク。ゆっくりと過ごせましたでしょうか!?ピクニックに出かけたり、野原でゆったりと空を見上げたり、友人たちとおしゃべりを楽しんだり・・。

いち、にっ、さん、しぃ、ご、ろく・・会社の一日は「ラジオ体操」で始まります。(笑われるかもしれませんが)年齢とともに、ラジオ体操の大切さを感じています。り~ん!!電話が鳴ります。「はい、木下製粉です。いつもお世話になっております」。「○○製麺です。明日の配達で、白バラの小麦粉の注文をお願いします。それから、お電話で失礼ですが、今月末でお店を閉めることになりました。

長い間お世話になり、ありがとうございました。後日、書面にて、改めてお知らせします」。突然のお知らせに、驚きました。同時に、「考え続け、決断された」のだと思いました。先代社長からのお付き合いで、40年ほどになるでしょうか。「張りのある」明るい声に、いつも元気を頂いていました。社会情勢の移り変わりの中で、様々な出来事を経験されたと思います。

邦題「パリのレストラン」という映画を思い出しました。夫婦で築き上げた「プティ・マルグリィ」というレストランを閉める最後の日に、15人の常連客を「お別れのディナー」に招待するという物語です。お馴染のお客たちと「30年の月日の流れ」を対比させながら、物語は繰り広げられます。お店の最初のお客様である老紳士は、開店以来、毎日、この店の同じ席に座り、食事をとり続けました。高齢とともに食欲を失うと、マダムは心配して、「食べなくちゃ、だめよ」とお肉をフォークに刺して勧めます。家庭のような暖かい雰囲気のレストランです。昔から、お店の界隈の盛衰を見守ってきた、ホーム・レスの老人・レストランの2階に間借りしている青年・体育の先生・近所の顔なじみの人たち・・。

映画は、「日常生活の出来事と、食事との関り合い。そして食事の時間は、最良の精神療法である」事を、教えてくれます。ディナーが終わり、「主人とマダム」はお礼の言葉をかけながら、招待客を見送ります。ご夫婦はお店の最後の片付けをします。雪が降るお店の外で、お客たちは帰ろうとしません。ご夫婦の様子が気になっているようです。雪合戦をしながら、お店の灯りを「ちらちら」と見ています。

そして、お店の看板の「ネオン」が消えました。お客たちは、ご夫婦が仕事を終えた事を確認すると、家路に向かいます。この場面で映画は終わります。弊社は1946年(昭和21年)、先代社長が起業、今日に至ります。とりとめもなく過ぎていく毎日の生活の中で、「会社は、お客様や同僚たちに支えられて、今日に至っている」という想いを新たにしました。

6月のお休みは 15日(土曜日)
そして日曜日です。

朝から、霧のような「やさしい雨」が降っています。ウォーキングの途中に、「かたつむり」に出会いました。「にょきっ」と頭を出しています。もう少しで、踏んでしまいそうでした。アーノルド・ノーベルの絵本「ふたりは いっしょ」は、天然気質のがま(かえる)君と、しっかり者のかえる君が主人公です。「手紙がすぐに欲しい・・」という、がま君の要望に、かえる君は手紙の配達を、「かたつむり」に託します。ほほ笑ましい物語です。そろそろ、梅雨の季節ですね。おからだ 大切になさって下さい。

木下製粉株式会社  平成25年6月1日