2009年12月のお知らせ

仕事を終え、空を見上げます。すでに薄暗い・・冬の宵の季節、日暮はとても早いです。冬の夜空、「星☆」たちは、より一層、きらきらと輝いています。「星と人間の付き合い」は紀元前3000年ごろのメソポタミア文明(現在のイラク地方)に遡るそうです。

羊を飼って生活する遊牧民族、カルディア人が、夜も寝ないで羊の番をしました。夜空に輝く星々を「天の羊」と呼び、地上にある動物や器具の形を連想して、星座を考え出しました。季節や時刻を知り、農耕の種まき・収穫時期を決めました。

今年の夏、社内旅行で訪ねた九州阿蘇の南阿蘇ルナ天文台で観た星☆を思い出しました。ルナ天文台長の宮本さんは、ふたつの星☆を指しながら、「どんな色に見えますか」と質問しました。「こっちの星☆は白く見えるけれど、もうひとつの星☆は青色に見えます(星☆の色が、青色に見えることに驚きました)」。宮本さんの説明は続きます。「星の温度の違いから、様々な色に見えるのですよ。温度が3000℃と比較的低い星は赤色。温度が上がるにつれて、黄色が混じったオレンジ色になります。6000℃の星は黄色、太陽は黄色です。そして、10000℃の星は青色・・その星☆自体が光を出して、燃えています。

天文学では、1秒間に約30万kmの速度で進む「光」が、1年間を要して届く距離を「1光年」と呼びます。何千年も宇宙を旅してきた星を、直接見たときの感動。これが星の魅力です」。今夜も星の光が、地球に降り注ぎます。

クリスマスの季節、雑誌に紹介されていた、子供のための夢の電車「メルリ・トラム(メルヘン路面電車)」という写真を思い出します。スイス最大の都市、チューリッヒの街では、クリスマスの時期、ロマンティックに飾られた路面電車が走ります。これは、4歳~10歳の子供だけが乗ることができる、子供のための夢の電車です。運転手はサンタ・クロース。天使もふたり乗っています。「いつもは天国で星を磨いているという天使たちが、この季節には子供たちのために地上に舞い降りてくる」と子供たちは信じています。両親たちに見送られながら、子供たちが電車に乗ると、天使は「願いごとが叶って、幸せになれるのよ!」と言いながら、金色の星屑を子供たちの頬につけます。

子供たちは、クリスマスのお話を聞いたり、一緒に歌ったり、星型のクッキーを頂いたり・・特別な時間を過ごすそうです。写真を見ているだけでも天使の絵が描かれた「赤い電車」は、気持ちを温かくしてくれます。この「メルヘン路面電車」は誕生して以来、今年で51年になります。

先日、偶然、チューリッヒからの観光客の方に出会いました。「(大人の)私も、チューリッヒへ行けば、メルヘン路面電車に乗れますか!?」。「だめ!だめ!子供だけが乗れる電車だよ!(すこし、がっかり・・です)」。「子供たちが電車に乗っている間、大人たちは、ゆっくりとクリスマスの買い物をすることができるからね!!」と。子供たちの夢と現実の生活が混在したお話を聞きながら、笑ってしまいました。

12月のお休みは 23(天皇誕生日)、12月30日~1月4日(年末年始のお休み)
   それと日曜日です。

今年も、皆様のご協力を得て、年末・年始のお休みを頂くことができます。ありがとうございます。事前に営業の岡田・上枝そして事務のものが、お客様のご都合をお伺いいたします。運送便による年内最終発送日は、北海道・東北・沖縄の方は12月16日、その他の地域の方は12月24日です。よろしくお願いいたします。なにかしら、忙しい師走の季節、夜空の星☆たちを眺めてみませんか。おからだ 大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成20年12月1日