2005年7月のお知らせ

久しぶりに、街の通りを歩きました。お店の玄関に「七夕(たなばた)」が飾られていました。 「○○になりますように・・・。△△ができますように・・・」かわいい文字で書かれてあります。幼い頃、夕食のあと「涼み台」に仰向けになり寝転がって、夜空を眺めていたことを思いだしました。「どれが天の川・・・? あれが北斗七星・・・」、人工衛星も探しました。

「アフリカ大陸」と聞いて、何を連想されますか。どこまでも続く地平線。大きな太陽。象やキリン、動物たちの群れ。狩で生きるマサイ族やブッシュマン達。ユーラシア大陸に続いて広大なアフリカ大陸は、ナイル河流域にて古代エジプト文明が栄え、サハラ砂漠の交易の支配権をめぐって興亡が繰り返されてきました。1488年 ポルトガル人が喜望峰を発見し、1652年 オランダ人が東インド会社の東洋貿易の中継基地として、ケープタウンに居留地をつくりました。これを機にヨーロッパによる植民地化も進み、第2次世界大戦まで植民地化が続きました。

「貧困を過去の歴史に」を合言葉に、主要国の首脳たちが7月イギリスにて、アフリカ支援を話し合います。アフリカの貧困の原因は根深い。今なお残る植民地支配の傷と資源開発。そして貿易面において発展途上国が不利な立場にたたされている事。イギリス北部(ランカシャー州)の町・ガースタンク。人口5000人のこの町は、5年前、世界初の「フェア・トレード(公正な貿易)の町」を宣言しました。「アフリカの人々が貧困から抜け出すため、援助国の市民社会に何ができるのか・・・!」。その答えのひとつが「フェアトレード・ラベル運動」です。

途上国の農産物、たとえば「コーヒー豆」を安定的に、かつ「適正な価格」で買い取り、それに国際的に認められたフェアトレード・ラベル(商標)を与えます。こうすることにより、発展途上国で貧困に喘ぐ生産者は生活が安定し、また消費者はそのラベルを貼ったコーヒー豆を買うことで、発展途上国の暮らしを支えているという意識をもちます。貧しい立場におかれたアフリカの人々(南)を、消費国に暮らす人々(北)がその生産品の購買や消費などを通じて、生産者の権利を守り生産活動を手助けし、立場の弱い人々の自立を支援していくことです。国際産直市場のひとつの新しい形です。1988年、オランダで始まりました。

イギリス人ロック歌手、ボブ・ゲルドフさんは20年前、飢餓で襲われたエチオピアで衝撃を受けました。「子供は栄養失調でやせこけ、まるで老人のようだった。わずかに残る小麦を外皮のまま口の中に入れていた。下痢が止まらず、次々と命を落としていた・・・」。現在、イギリスは世界最大の「公正な貿易ラベル運動」の市場です。消費者の認識も50パーセントと大幅に伸びました。日本も含め世界20カ国がこの「フェアトレード・ラベル運動」に加盟しています。

7月のお休みは 18日(海の日)、25日(土曜日)
   それと日曜日です。

暑さが続きます。おからだを大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成17年7月4日