2005年2月のお知らせ

「どうして1時間は60分なの・・・?」という子どもたちの質問に、戸惑ってしまいました。3600年ぐらい前、現在のイラクあたりにあった「バビロニア」という国で60進法が使われていました。「60」という数字は2・3・4・5・6そして10でも割り切れます。いろいろに等分するのに便利だから、60進法が始まったとも伝えられています。古代エジプト人が、1日を24時間に分け、約30日の月の満ち欠けで、1年を12に分ける暦も作りました。12ヶ月の起源です。13世紀のヨーロッパの修道院にて、修道僧たちが時刻を決めてお祈りするために、機械式の時計が考案されました。そして17世紀に、正確に時間が計れる振り子時計が開発されました。y

1564年、天文学者「ガリレオ・ガリレイ」はイタリアのピサで生まれました。ガリレオの伝記に欠かせない二つのエピソードがあります。「振り子の特時性」・・・ピサの大聖堂に参列していたとき、天井からつるされたランプの揺れに注目しました。揺れ方の大小に関係なく、ランプの振動が一往復する時間は同じだということ。「落下の法則」・・・ピサの斜塔にのぼり、重さの異なる2つの球を落下させて、同時に地上に落ちるということ(それまでは、重いほうが先に落ちると、考えられていました)。大学での保守的な授業に興味を見出せなかったガリレオの一面がうかがわれます。

1609年、小型望遠鏡(遠めがね)を改良して屈折望遠鏡を作り、「月」の観測に成功しました。月は地球のように山・谷・クレーターもあることをすでに発見していたのですから、驚きです。これらの観測により、「地球・その他の惑星は太陽の周りをまわっている」というコペルニクスの地動説を確認・支持しました(当時、ほとんどの人々は地球が宇宙の中心で、太陽やその他の惑星は地球の周りをまわっていると信じていました。カトリック教会が大きな権力を握っていたからです)。ガリレオは聖書と矛盾した地動説を支持したことで、ローマ法王庁の異端の裁判にかけられ、終身刑を宣告されます。当時、すでにガリレオは70歳近くになっていました。宗教裁判で有罪判決を受けた直後、ガリレオがつぶやいた言葉・・・「それでも地球は動いている」

国際基督教大高校の滝川教諭は言います。ガリレオの地動説を認めなかったことにより、イタリアの科学技術は300年も遅れてしまった。科学技術立国の危機が叫ばれる現在の日本が重なりあいます。興味深い授業には面白い実験が不可欠です。新しい実験を生徒たちに考えさせるようにしています。実験を考えるということは、見通しがきかない未知の場所に乗り込んでいくということ。これからの日本人に求められる資質ではないのでしょうか。実験に目を輝かす子どもたちがいる限り、ガリレオの精神は生き続けています。

2月のお休みは 11日(建国記念日)、19日(土曜日)
   それと日曜日です。

2月3日は節分。「鬼はそと~。福はうち~」、 そして、立春。暦のうえでは春です。
お風邪をひかれませんように・・・。 おからだ 大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成17年2月2日