2004年2月のお知らせ

外の空気は冷たい。でも花屋さんの店先で、ピンク色や黄色のやさしい色をしたスイートピーを見かけると、春が近くまできている・・・と感じます。ほのかに甘い香り・・・です。

1月15日に 文学賞のひとつ「芥川賞」が発表されました。正式名は「芥川龍之介賞」。芥川龍之介は明治25年(1892年)3月1日 東京の生まれ。辰年・辰月・辰日・辰刻の生まれにちなんで、龍之介と命名されたそうです。大正5年に発表した小説「鼻」が夏目漱石の目にとまり、文壇に登場しました。一高(現在の東京大学)以来の友人であった菊池寛は、芥川の死後、彼の名前を残そうと、昭和10年「芥川賞」を創設しました。「人の生き方を読者に考えさせる」純文学という分野の作品に贈られます。作家10人の選考のもとに、日本文学振興会という団体が毎年 1月と7月に発表します。今年は「19歳の綿矢(わたや)りさ」さんと「20歳の金原(かねはら)ひとみ」さんが受賞されたことで、例年よりも話題となりました。

「芥川賞に選ばれて」という金原さんのコラムの一部です。
自分が何者であるのか、ということを考え、思い悩んでいた友達がいます。でも、自分で自分はこういうもの、と定義するのはおかしいと 私は思いました。私はこういう肩書きがあって、こういう人間なんです。と言い切れる人間はきっとつまらない人間だと思います。・・・・肩書きは動かせないもの。・・・・肩書きにこだわって、魅力のない人間になりさがるのだけは、やめて欲しいのだ。・・・・一生持ち続けるであろう夢として「芥川賞受賞」を掲げていた私だけど、それが叶(かな)った後に何が残るか若干不安があるから、一つ夢を発表しておこうと思う。「魅力的な人間になることです。・・・・いつまでも持ち続けていられるし・・・・。菊池寛は、芥川賞と同時に「直木賞」も創設しました。「南国太平記」などの時代小説を書いた直木三十五(さんじゅうご)の名前を記念に設けられました。ミステリーや冒険小説など、読んで楽しめる「大衆文学」を対象にしています。

近年、「若い人は、あまり本を読まない」「活字離れが進んでいる」などと批判されてきたなかでの受賞でした。おめでとう ございます。映画評論家の淀川長治さんは、「映画を観ることは、人生を2倍 楽しむことができる」と言われました。そう・・・本を読むことも、人生を2倍楽しむことができるでしょう。

2月のお休みは 11日(建国記念日)、21日(土曜日)
   それと日曜日です。

2月4日は、立春。暦の上では春の訪れです。そして14日はバレンタイン・デー。 何かしら、そわそわ している方が多くありませんか。 きれいにラッピングされたチョコレート。見ているだけで、しあわせな気持ちになります。 お体大切になさって下さい。

木下製粉株式会社会社  平成16年2月4日