2025年10月のお知らせ

9月はじめ、たくさんの「赤とんぼ」を見かけました。じ~っと近づいて「とんぼの羽」を見ます。羽は「レース」のように透けていて、繊細な様子に驚きました。

9月8日の未明、日本各地で「皆既月食」が見られました。「月」は地球の周りを、「地球」は太陽の周りを公転し、太陽と地球と月の位置関係は毎日変わります。月は太陽の光を反射して光っているので、太陽の光が月を照らす部分も変わり、約30日をかけて「新月」と「満月」の満ち欠けを繰り返します。

「月食」は、3つの星「太陽と地球と満月の月」の位置関係が、「太陽→地球→月」の順番で一直線に並んだ時に観られる現象です。太陽の光にてらされた「地球の影」の中を「月」が通ります。そのとき、輝く満月は「地球の影」にさえぎられて、少しずつ隠されます。「月全体」が完全に「地球の影」に入ってしまった状態を「皆既月食」といいます。ふと、思いました。どうして「月食」と言われるのでしょうか?インドの神話、「魔族ラーフ」の中で、月を飲みこむ場面があるそうです。インドの古(いにしえ)の人々は「月は食べられた」と考えていたそうです。

今回、月食は1時30分頃から始まり、1時間後、(月全体が地球の影に入る)皆既月食に入りました。皆既月食の「月」の色は深く、濃い赤色で神秘的に思えました。地球の大気を通った太陽の光は、空気により屈折し地球の影の中に入ります。「赤い光」だけが大気を通過するそうです。「赤い光」が月を照らして皆既月食の間、月は深い赤色に見えます・・という説明でした。

小学生1年生(?)からの質問です。「家の床は平らなのに、どうして地球は丸いのですか?」。國司真(くにしまこと)先生は天文・宇宙のことを、子どもたちに易しい言葉で説明します。「もうすぐ、月食が見られます。『地球上の夜』は、私たちが地球の影の中にいることです。月食のとき、満月が欠けていくのは、地球の影が月に写っているからですよ。欠けている部分が丸くなっているのは、地球が丸いからです」。スケールの大きな答えです。4時頃、「月食」は終わりました。月は満月にもどり、大きく「きらきら」と輝いていました。

10月のお休みは、11日(土曜日)・13日(スポーツの日)・18日(土曜日)・25日(土曜日)そして、日曜日です。

次回、日本で「皆既月食」が見られるのは、2026年3月3日だそうです。お雛祭り。覚えやすいですね。宇宙からのプレゼントを楽しみに待ちましょう。おからだ 大切になさって下さい。

令和7年10月1日
木下製粉株式会社