2025年9月のお知らせ

8月上旬、夕暮れどきの「オレンジ色」が鮮やかです。「桜の葉」が少しずつ、散り始めました。今年は秋の訪れが早い・・かなぁ?星野富弘さんの「詩画」を思い出しました。「秋の桜から あなたへの葉書です。一年のいろいろな出来事が書いてあります。足元に届きましたら 手にとって ぜひ 見て下さい」。桜の枯葉の絵の中に、「おなかがすいた・・」などと書かれてあります。星野さんのユーモアに溢れるお人柄が感じられます。

「お盆の季節」を迎えると、天に召された知人たちを思い出します。甘い卵焼きを作ってくれた叔母。赤いセーターが似合っていたお洒落な叔父。(JRの前身である)日本国有鉄道で機関士として働いていた叔父は、時間を大切に考える人でした。

「お盆のささやかな飾り」として、きゅうりに4本の割り箸を脚にして、「🥒きゅうり馬」を作り、茄子に短い割り箸をさして「🍆なす牛」を作ります。江戸時代から伝わる慣習だそうです。先祖の霊に「🥒きゅうり馬に乗って早く帰ってきて下さい」と、また「🍆なす牛に乗ってゆっくりと浄土にお帰り下さい」という願いが込められます。素敵ですね。

先日、店頭にいらしたお客様から貴重なお話を聞きました。「お近くに、お住いですか?」。「坂出の櫃石(ひついし)から来ました」。1988年に開通した瀬戸大橋は、瀬居島(せいじま)・沙弥島(しゃみじま)・与島(よしま)・岩黒島(いわくろじま)・櫃石島を繋げています。お盆に帰ってきた先祖の精霊をおもてなしする「盆踊り」。櫃石島では、「新盆」を迎えた家族の方は、「位牌」を白い布に包み背中に背負い、盆踊りの輪に入るそうです。また家族の方たちは、順番に「位牌」を渡し踊るそうです。同じ坂出市内に住みながら、このようなお話は初めてでした。同時に、「新仏」様をあたたかく迎えている情景に心が和みました。

日本画家、東山魁夷(かいい)の祖父は櫃石島の出身で、魁夷は「絵画を櫃石島に寄贈したい」と申し出ました。しかし、櫃石島に作品を保存する施設が整っていなかったために、櫃石島は辞退されたそうです。沙弥島に「香川県立東山魁夷せとうち美術館」があります。入り口は、東山魁夷の絵画「道(みち)」の構図に基づいて設計されました。館内から、瀬戸内海を見渡せる素敵な美術館です。

9月のお休みは、13日(土曜日)・15日(敬老の日)・20日(土曜日)・23日(秋分の日)・

27日(土曜日)そして、日曜日です。

甲子園球場で、全国高校野球選手権大会の決勝戦の終わりを告げる「サイレン」が鳴り響きました。今年も夏が終わろうとしています。おからだ 大切になさって下さい。

         令和7年9月1日
木下製粉株式会社