2009年2月のお知らせ

「ミシ・・ミシ・・ガサ・・ガサ・・」何の音だか、わかりますか?「週末に寒波が到来」と天気予報の知らせ。道路の水溜りに、「氷」が張っていました。「氷」の上を歩きながら・・・小学生みたいな自分に、思わず笑ってしまいました。お正月は、ゆっくりと過ごされましたでしょうか。

題名に惹(ひ)かれて、1冊の絵本を買いました。「おこる」という題名です。主人公は小学生の男の子。
「げつようび あさ ねぼうして おこられた」。 絵本は、ようやく起き出した「ぼく」が、お母さんに叱られている場面からはじまります(私は、こういう思い出がたくさん、あります)。 「かようび ピーマン のこしておこられた。 すいようび うえきばち わっておこられた。もくようび きょうだいげんかしておこられた。きんようび しゅくだい わすれて おこられた」。(先生に怒られている「ぼく」は教室の中で、後ろ向きになって、下にうつむいています。気持ちを抑えているのが伝わってきます)。「どようび かきのみ とって おこられた。にちようび ちこくして おこられた」。

「ぼく」は日曜日の少年野球試合に遅れて、おこられます。「ぼくはどうして、毎日おこられるのだろ・・!?」。 「ぼく」は誰にもおこられない場所に行こう・・とボートを漕いで、ひとりで無人島へ行きます。でも、「誰もいない島は、さびしすぎる」と感じます。「ぼくだって、おこるときは おこるんだ!!大切なおもちゃを、勝手にすてたお母さんに、ぼくはおこる。約束を破ったお父さんに、ぼくはおこる。しんちゃんに靴をかくされて、ぼくはおこる。しんちゃんはすぐに謝って、靴をかえしてくれた。だから、すぐに仲直りできたんだけど・・・」。

絵本を読みながら、挿絵を見ながら、主人公「ぼく」の素朴な言葉が、人々の日常生活を物語っていると思いました。「そうそう・・こういう事もあった。ああいう事もあった!!」とうなづきながら、読みました。動物たちは、自分の縄張りを侵されたとき怒るそうです。児童文学専門の宮川健郎さんは、「おこる感情は、規則という見えない線を守ろうとする人と、侵入する人との、ぶつかり合いから生じる」と考えます。人々は毎日、様々な感情に出会って生活しています。笑ったり、泣いたり、気持ちが落ち込んだり・・・。誰かに「怒る」、子どもに「怒る」、自分に「怒る」・・・。「いま、あの人はどうして怒っているのだろう? 気持ちを考える事が大切」という思いから、この絵本は創られたそうです。

主人公の小学生の「ぼく」は、「怒った」あと、自分自身に問いかけ、孤独を感じることを学んだようです。絵本の最後に、主人公の「ぼく」が小学校の校庭で、ひとりで鉄棒にぶらさがっています。そして、心の中でつぶやきます。「おこったあとって こころは どんより。おこったからって きもちが すっきりするわけじゃない。なるべくおこらない ひとに なりたいんだけどなあ」。

2月のお休みは 11日(建国記念日)、28日(土曜日)
   それと日曜日です。

小さな包みが届きました。かわいい「お多福豆」の形をした和菓子がはいっていました。食べるのが、もったいないくらい・・かわいいお菓子です。「立春の季節」の訪れです。

おからだ 大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成21年2月2日