2008年2月のお知らせ

余寒 お見舞い 申し上げます。
新年を迎えて以来、寒い日が続いています。先日、テレビのニュースから北海道旭川市では、マイナス20度を記録したそうです。テレビの画面から・・・白い息をはきながら旭川の人々は話されています。驚いたことに、手袋をしていません(すごい!!)。1月下旬、香川に雪まじりの雨が降りました。自動車を運転していると、雪が窓にかかります。久しぶりに冬の季節を実感しました。

月に一度、ある新聞に「オピニオン・プラザ」という紙面が紹介されます。テーマを決めて、一般の方から論文を募集します。1月のテーマは「いま、日本人の漢字とは・・・」です。「ミリアム・アキーノ」さんというメキシコ出身の方が入選されました。ミリアムさんのお題は「漢字軽視は知性の荒廃を招く」で、要約してみました。

日本語における漢字とは、文章を的確なものにする役割があり、日本語の文章に品格を与えると思います。もちろん、漢字は複雑で、難しいものがあります。それゆえ、様々なことを豊かに書き表すことができます。日本語学習者の立場から、外国語(漢字など)を習得するということは容易ではありません。それ故、困難を乗り越えて初めて、漢字に愛着を覚えます。

漢字は遥かな古(いにしえ)から、先人たちにより「知」の限りが尽くされ、今日に至るまで伝えられてきた遺産です。最近、文章の簡易化を図るために、漢字の使用を控える動きがあると聞きました。日本語への危機感を感じます。漢字は象形文字です。漢字を創った先人たちは様々な事を象形化するために、気の遠くなるような年月を心を砕き続けたでしょう。漢字の形は、見るものに想像力をかきたてます。

メキシコで日本語を勉強していたときのこと・・・「心」という漢字に出会ったときの感動は今でも忘れられません。メキシコの国土の形が、「心」という漢字にそっくりだからです(私は地図を、広げてみました。なるほど、「心」の形に似ています)。ひそかにメキシコを「心の国」と自負しています。漢字がもつ「創造力」が私に「想像力」を育てていると思います。

私たちが毎日の生活のなかで、何気なく話している「日本語」。異なった視点から感じた「日本語」に、驚きと新鮮さを発見しました。小学校の放課後、漢字が書けなくて教室に残って何度も練習した思い出。中学1年生のとき、はじめて学んだ外国語は「英語」でした。アルファベットの「つづり」ABC a bc・・・大文字・小文字と何度もノートに書いておぼえました。最初は「絵文字」に思えたアルファベットが、すこしずつ意味ある単語として理解できるようになりました。

20年前でしょうか!?明治生まれの父親が家で、自分の名前をローマ字で書く練習をしていました。(県庁の窓口で)パスポートを受け取る際、ローマ字で、直筆で自分の名前を書かなければいけなかったからです。日本語を学びはじめた友人は「ひらがな」を練習し、「漢字」の意味がわからず困惑した顔をしています。NHKのテレビ・ラジオからは毎日、語学番組が放送されています。英語・中国語・スペイン語・・・10カ国語以上になるでしょうか。映画評論家の淀川長治(よどがわながはる)さんは「映画は人生を2倍、楽しくさせてくれますよ」と言われました。何事に対しても、楽しみながら興味を広げていければ・・・と思います。

2月のお休みは 11日(建国記念日)、23日(土曜日)
   それと日曜日です。

2月4日は立春。冷たい空気のなかに、「春のかおり」を感じましたよ。お体 大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成20年2月2日