2003年6月のお知らせ

今年は春先から、雨の日が多いように思います。
ある日曜日の午後 降り続く雨のなか、(会社の)近所の男の子(中学生と小学生)が大粒の涙をながしながら泣いている光景に出会いました。長い間 飼っていたペットの犬「シロ」が逝ってしまったところでした。社長は、早朝、始業前に「シロ」といっしょに自転車で山へ行くのが日課でした。体が大きい犬でしたがとても優しい目をしていました。直ぐに お腹がすくらしくて、いつも食べ物をねだっていました。誰かを見かけると散歩に連れて行ってほしいのか、待てないように足踏みしていました。その日は心が重い一日でした。と同時に、(言葉ではうまく表わせませんが・・)忘れかけていたことを思いださせてくれた光景でした。子どもたちの涙をみて、感情がゆたかであることに安心しました。

映画の評論を執筆している大橋美香(大橋巨泉の長女)さんは、ラジオ番組のなかで、リスナーの方のお便りを読んでいました。・・・映画「戦場のピアニスト」は、1939年 ナチスドイツがポーランドに侵攻し、首都のワルシャワ陥落後、ユダヤ人がゲットーと呼ばれる移住区に移され、飢えや無差別殺人をに脅える日々を強いられた実話物語です。ワルシャワのラジオ放送局で演奏するピアニスト・シュピルマンは必死の思いでゲットーを脱出し、市内の隠れ家で息をひそめて生きます。砲弾と火の海をかいくぐり心の中で奏でる音楽だけを支えに生き延びます。ある晩、遂にひとりのドイツ将校に見つかってしまいます。

その時 映画を見ていた客席から、「ちがう!! あぶない!!」と小さな叫び声が聞こえたそうです。大橋さんは映画をみて、すぐに泣いたり 笑ったりするそうです。最近 映画館内で観客があまり反応しないそうです。「もっと 笑ったり 涙をながしたり 感情をおもてに出しましょう。」とおっしゃっています。「戦場のピアニスト」の映画のラスト・シーンでは、ドイツ将校はシュピルマンを殺す代わりに、ピアノの前に連れて行き 何かを弾くように命じました。静かに演奏を始める シュピルマン。暗闇に包まれた廃墟の街にショパンの調べが響き渡りました。「戦場のピアニスト」は今年のアカデミー賞の監督賞を受賞しました。

6月のお休みは 14日(第2土曜日)
それと日曜日です。

6月4日から、「虫歯の予防週間」がはじまりました。硬いものを食べて、咀嚼(そしゃく)回数を増やして、だ液の分泌を促すことが、虫歯を予防のひとつだそうです。
日中の陽射しが強くなりました。お体を大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成15年6月6日