#550 絶対音感

f550先日、サンメッセ香川にて第3回「全国年明けうどん大会2016inさぬき」が盛大に開催されました。香川県発表によると、初日の土曜日が18,700人、二日目の日曜日は23,100人の併せて41,800人の入場者数でした。人口97万人の香川県にすればかなりの入場者数で、うどん県の面目躍如といったところでしょうか。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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皆さんは「絶対音感」という言葉を聞いたことがありますか。絶対音感の一つの定義として、「記憶によって任意の音の絶対音高を把握し、その音を正しく知覚・再生する能力 」とあります。またこれと対照とされるのが相対音感で「他の異なった音と比較して知覚するもの」を指します。例えば、「ドの音は?」と聞かれ、すぐに「ド〜♩」と一発で正確にドの音が出せるならば、それは絶対音感です。またそれは出来ないけれど、ドとソの音を聴いた時、「ソの音の方が高い!」と分かるなら相対音感と言えます。

相対音感は、多くの人が持っているのに対し、絶対音感を持っている人は少数派のようです。スポーツや言語など何でもそうですが、小さい頃からそういった練習をすれば、習得しやすいとも言われています。最近では、絶対音感の習得に向けたトレーニング用アプリやハウツー本、更には子供のための音楽教室も開かれているようです。

私は3歳の頃にピアノを始めましたが、特に絶対音感を意識したことはありませんでした。しかし、小学生の頃は昼休みに音楽室へ行き、当時テレビで流行っていた曲を友達が歌い、私がそれに合わせてピアノ伴奏する、ということを楽しんでいた記憶があります。今思えばこれも絶対音感の一つかもしれません。合唱の練習なんかでも、パート毎に出だしの音を「この音からね」と声に出して指示していたのも、そうかも知れません。

世間的には、絶対音感を持つことに対して、羨ましく思われたり、ポジティブに捉えられたりすることあるようです。しかしこれは私の場合ですが、面倒くさく感じる時がよくあります。例えば、他人の鼻歌が聞こえた時。その人の鼻歌が、原曲のキーと異なっていると非常に違和感を覚えるのです。一般的には絶対音感の人が楽曲を聴くときは、そのキーも一緒に記憶することが多いはずです。そのせいか、同じ曲を他のキーに移行して歌われると気になって仕方ありません。

f550_2カラオケでも同様で、違うキー設定で歌われると混乱してしまいます。よって私がカラオケで歌う場合、極力原曲と同じキーで歌うことのできる楽曲しか選びません。キーを勝手に変更して歌うことに対する抵抗感については、私が音楽を勉強していることも影響しているのかも知れません。というのは楽曲におけるキー設定は、単にアーティストが歌いやすいから、という単純な理由だけでなく、キーによって出せる雰囲気や効果が異なる、という音楽的な理由も含んでいると考えるようになったからです。つまりキーが変わるだけで印象もガラリと変わるのです。

「絶対音感」があると日常生活でも、気になることが起きてきます。例えば踏切、電車のベル、お店のBGMなど、街中の色んな音が「音」として聴こえるという現象です。私の場合、ぼーっとしていても、歌詞がない音楽(音)を聴くと、即座に「ラララララ〜♩」といった具合にカタカナに変換してしまいます。無意識にやっているのですが、やっぱりそれが気になっていることは、自覚しています。本当に「ぼーっ」としたい時は、無音の環境に行かなければ叶いそうにありません。ただ不本意ながら、友達からは、「よくぼーっとしているね」と言われ、複雑な気持ちです。私の拙い説明でしたが、絶対音感については、絶対音感の大誤解が面白いほどに明らかにしてくれています。興味ある方は是非どうぞ。