#458 私の苦手なこと・・・長距離移動と飛行機

f458イラスト担当者からの新着情報をお届けします。瀬戸大橋が開通する以前は、ここ坂出から東京へでるには正に一日仕事でした。現在は、坂出⇒岡山は僅か40分ですが、当時は坂出⇒高松⇒宇野⇒岡山を列車・連絡船・列車と乗り継ぎ、なんと3時間もかかっていました。しかも岡山からは、今よりずっと遅い新幹線だったので、東京⇒坂出は優に8時間以上もかかっていました。それに比べれは、今の5時間半はかなり楽な筈ですが、それは新幹線が開通する以前の人々も、結局同じことを言っていたと思います。
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この年末年始は一週間程帰省していました。去年は帰省先で卒論(らしきもの)に追われ焦っていたところ、弱り目に祟り目、なんとパソコンが壊れてしまい、右往左往していましたが、今年は特段することもなく、かなりだらだらとした毎日を送っていました。尤もパソコンが壊れて焦っていようが、だらだらと過ごしていようが、周りから見る分にはどちらの生活も、同じような「だらけ具合」にしか見えなかったと思います。

ところで、私はいつも帰省には新幹線を利用していますが、片道5時間半の長距離移動はいつも苦痛で、最近つくづく、「自分は長距離移動が苦手なんだ」と悩むようになりました。だだっ広い田舎で走り回って育ったせいか、狭い空間でじっとして身動きができない状態で、長時間耐えることができません。毛利さんや若田さんといった宇宙飛行士の方々は、もうそれだけで尊敬してしまいます。

長距離移動を苦痛に感じるのは、閉所恐怖症ならぬ「狭所苦痛症」に加え、「乗り物酔い」し易いことも影響しているようです。実は幼い頃、家族と一緒に車で遠出した時は、山道でビスコを食べていたところもどしてしまい、それから暫くはビスコ恐怖症になりました。また高校生時代は音楽を専攻していたおかげで、演奏旅行と修学旅行を兼ね、なんと音楽の都ウィーンへの旅行を経験することができたのは、誠にラッキーでした。ただ機内食のチキンラーメンと着陸時の胃の浮遊感との相性が悪く、その後また暫くチキンラーメンが苦手になりました。あの胃がふわっとする浮遊感が何とも言えず我慢できません。よって絶叫系マシーンは論外、もっての外です。

長距離移動が苦手でしかも飛行機もダメとなると、気軽に海外旅行にはいけません。ですから以前、夏休みを利用して伯母にニューヨーク旅行を誘われたときは、かなり躊躇しました。だってニューヨークまではなんと片道12時間もかかるし、帰りは偏西風に向かって飛ぶので更に時間がかかるので、考えただけでもぞっとします。しかし叔母のたってのお誘い、無下に断るわけにも行かず、思わず二つ返事しましたが、結果はやはり予想通りでした。映画は観る気がしないし、無理やり寝ようとしてもすぐに目が覚めるし、機中滞在中はとても苦痛でした。一方、私の思い過ごしか、叔母はいつ見てもスヤスヤ寝ていた気がします。私も日頃の睡眠欲がこういう場で存分に発揮できればなあ、と叔母を見ながら悔やむばかりでした。

それにしても、移動中に辺り構わずどこででもすぐに寝ることができる人は、羨ましくもあるし、尊敬します。そして新幹線の車中で周りを憚らずに、思っきしビールを「プシュー」と開け、くつろいでいる年配の人を見るにつけ、本当に羨ましくて仕方ありません。