#399 ブレッド・ベイキング・・・かっこ良く焼きあげる方法&コーヒー味食パン

f399弊社では現在2台のHB(ホームベーカリー)が毎日、せっせせっせとパンを焼いてくれています。1斤焼くのに4時間30分かかるので、朝、スイッチを押すと昼に焼き上がり、再度仕込んで夕方にできあがり、更に夕方タイマーをセットして帰ると、翌朝には焼きあがります。つまり2台X3回転となり、一日で6斤の食パンができます。この自社の小麦粉テストを兼ねた食パンは、来客や社員の皆さんにお持ち帰りいただいています。

また個人のお客様からは、ときどきお便りをいただき、皆様のお考えやお気持ちがストレートに伝わってきますので、大変よい勉強になると同時に、モチベーションアップにもつながります。「美味しかった」とか「手作りのうどんやパンを友人に差し上げて喜んでもらった」というお声は大きな励みになる反面、「到着が遅い」とか「対応が良くない」と言われると、まだまだ改善の余地があると反省する次第です。ただ何れの場合においても、自分が消費者の立場になって、商品の感想をメーカーにフィードバックするのは、かなりのエネルギーを必要とする作業なので、そのようなご意見は本当に貴重で感謝に絶えません。以下は、茨城県の橋本さんから頂いたお便りからの一部抜粋です。

(中略)パンの粉はいくつか冷蔵庫に入れて冷やしておきます(気温の高いときは)。夏の暑い時期は絶対冷やしておくことですね。水には生卵を1つ入れ合計で 180 cc にします。牛乳は余り入れると出来が悪いです。バターは多めに 20g 以上は入れます。焼き上がる1時間前にベーカリーのふたを開けてパンの頭に横一文字にナイフで深く切り目を入れます。こうすると出来上がりのパンの頭がとても恰好いいんです。お店で買ったパンのようです。レーズンやクルミも美味しいですね。我が家ではショコラパンやコーヒーパンも作ります。ショコラではやはりヴァンホーテンのココアの粉です。コーヒーは5杯分の粉で一番濃いところ 60 cc だけ取って 120 cc の冷水と混ぜます。いずれも砂糖はたっぷりスプーン5杯くらい入れます。これは美味しいですよ。皆さんにケーキのようだと喜ばれます。

非常に参考になる内容が盛りだくさんですが、特に興味を持ったのが次の3点です。皆さんも是非お試しください。

①夏場におけるHBの注意点
夏場はお水だけでなく、小麦粉も冷やしておくのがポイントです。HBの設定は冬場が基準になっているせいか、夏場は過発酵になり、冬場ほど膨らみが良くないようです。また理由はよくわかりませんが、夏場は標準の4時間30分コースよりも、タイマーで夜セットし、翌朝焼きあがる方が良く膨らむようです。

②パンをかっこ良く焼きあげる方法
パンの食味に直接関係はありませんが、焼き上がりの格好が良く見えます。ポイントは焼き上がり1時間前に蓋を開け、大きく切れ目を入れることでしたので、ご指示通り1時間前にナイフで切れ目を入れました。しかし第1回目は、ナイフがパン生地に絡まってしまい、見事失敗しました。そこで再度お尋ねすると、「濡らしたハサミで思いっきりバシッと切りなさい」とのことでしたので、その通りにすると見事ハート形に焼きあがりました。(^^)/注意すべき点は、カットするタイミングを忘れないようにすることでしょうか。よって夜タイマーセットする場合はキビシイかもしれません(画像:左は普通食パン、右はコーヒー味食パン)。

f399_2

③コーヒー風味食パン
通常食パンのレシピで、180ccのお水の90ccをレギュラーコーヒーで置き換えてみました。色調はしっかりとコーヒー色に仕上がりましたが、食味の方がほのかなコーヒー味で、知らずに試食してコーヒーと分かる人はかなり味に敏感な方だと思います。社内の食味テストでは、普通の食パンvs.コーヒー食パンはほぼ互角でした。橋本さん曰く、「コーヒーパンはお好みではありますが思いっきり濃くしないと風味が出ません」とのことでした。しかし今朝もコーヒー食パンをトーストしましたが、ほのかなコーヒー味で、なかなか上品な味わいでした。次回はショコラ食パンにチャレンジしてみます(画像:左はコーヒー味食パンと右は普通食パン。断面ももちろんハート形)。

f399_3