(11)さぬきの夢2000 > 「さぬきの夢2000」のポイント

塩を増やすとグルテンが強くなり、弾力が増します!ここで「さぬきの夢2000」で手打ちうどんを作るときのポイントをいくつか挙げておきましょう。昔から土三寒六といわれるように、気温の変化に応じて打ち方を変えるのが基本です。またそれに加え、「さぬきの夢2000」については以下の点に留意します。といってもこれら全てを覚える必要はなく、原理原則さえ理解すれば、容易に導き出せることばかりです。

 

 

(1)塩水濃度を、ASWにくらべ1%程濃くする

塩にはグルテンの効果を強くする働きがあるので、もともとグルテンの少ない「さぬきの夢2000」では、気持ち塩を多くしてやり、グルテンの力を最大限引きだしてやります。

(2)加水量は、ASWに比べ1〜2%減らす

水分の多くは、グルテンを形成するときに使われるが、「さぬきの夢2000」に含まれるタンパク質は、ASWに比べ少ないので、その分減らす必要があります。

(3)予備熟成をおこなう(特に冬季)

水回しが終わった時点で、小麦粉はそぼろ状になっています。このときいきなり生地にまとめるのでなく、そぼろの状態で10〜30分、放置することを「予備熟成」もしくは「そぼろ熟成」といいます。水回しの目的は、塩水を小麦粉の隅々まで行き渡らせるのが目的ですが、気温が低いとそぼろになった時点では、まだ十分に完了していません。よって、ここで少し間をとってやると、水分が粉の隅々まで行き渡り、生地がまとまりやすくなります。水回し終了後、生地がまとまらないからといって、慌てて加水を増やしてしまうと、後でだれる原因となります。蛇足ながら、この予備熟成は、ASWに対しても効果があるので、まだの方は是非試してみてください。

(4)熟成は「団子」ではなく「ざぶとん」の状態でおこなう

球状になっている生地を「団子」、そしてそれを少し延ばして座布団のようにしたものを「ざぶとん」といいます。細かいことですが、生地の熟成は、団子ではなくざぶとんでおこなう方がよいと考えます。理由は、団子から一気にうどんに延ばすと、グルテン繊維が持ちこたえられずに、切れることがあるからです。

「さぬきの夢2000」の利用方法についての提案

最後になりましたが、「さぬきの夢2000」に利用方法について提案したいと思います。先程、ご紹介したように、現在9店舗ある「さぬきの夢2000こだわり店」にいけばいつでも、さぬきの味を堪能することができます。ただ残念なことは、認証店全体で消費される小麦は、さぬきの夢2000全体の精々3%にしか過ぎず、その効果が限定的である点です。では、現状はどうかといえば、その多くは製麺工場で加工され、ゆで麺、半生麺、そして乾麺として県外に出荷されています。
もちろん、これはこれで有効な方法ですが、最高の状態で賞味してもらうための方法を一つ提案したいと思います。それは、県外のうどん専門店に積極的に、「さぬきの夢2000」を使用してもらうことでです。その理由はいくつかありますが、一番のポイントは、丁寧につくる専門店が多いということです。県外の専門店は、さぬきより価格が高く設定されていますが、その分丁寧に時間をかけて作られています。デリケートな「さぬきの夢2000」は、そんな作り方にピッタリだと思うのです。都会のうどん専門店で、釜出しのうどんに舌鼓を打ち、「いつか本場のさぬきうどんを食べてみたい」と遠くさぬきの地に思いを馳せてもらえればしめたものです。

©2012, Kinoshita Flour Milling Inc.